新たに１４３人の新型コロナウイルスの感染者が確認された東京では、７日、感染状況と医療提供体制の警戒レベルが１段階、引き下げられました。全国各地では、休止していたクーポン券などのサービスが再開されるなど、日常を取り戻す動きが広まっています。

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宣言解除から１週間、都内の商店街では、以前とは異なる光景がありました。

戸越銀座商店街　松尾富之専務理事
「緊急事態宣言、明けてからは地元の方じゃない方がいらしてる感じは、とても見受けられる」

他の地域からの来客が増え、人通りが増えたといいます。

他の地域からの客
「解除にもなったから午前中、ふらっといってみようかなと思って来た」

地元客
「気持ち的に来やすくなりました」

商店街の美容室では、宣言中にはなかった現象も─。

戸越銀座商店街　松尾富之専務理事
「パーマとかカラーをやっていただいたお客さんが多くなっている」

宣言下だった２週間前はパーマなど時間がかかるコースを希望したのは７人中２人。一方、６日は８人中５人になったといいます。

戸越銀座商店街　松尾富之専務理事
「長時間滞在しているお客さんが、増えているのは事実」

にぎわいが戻りつつある東京都。主要な駅の６日午後３時台の人出は、いずれも宣言下だった先週よりも増加しています。一方、新規感染者は減少傾向が続き、７日は６日連続で２００人を下回る１４３人となりました。

都は７日行われたモニタリング会議で、状況が改善したとして、感染状況はレベル３から２へ、医療提供体制は最も深刻なレベル４から３にそれぞれ警戒レベルを引き下げました。

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そして、ＧｏＴｏトラベル再開への機運も高まる中、観光庁は、ワクチン・検査パッケージの活用に向けた実証実験を、週末にもスタートします。

対象は大手１１社が実施する３８のツアー。通常の旅行と、どこが違うのでしょうか。空の旅を提案する会社では─。

ＡＮＡ　Ｘ　国内旅行事業推進部　鈴木政司さん
「こちらのカウンターに、お客さまにご出発前に来ていただいて、お客さまご自身のワクチン接種証明書、ＰＣＲ検査陰性の証明書、どちらかをご提示いただくかたち」

専用のカウンターにいずれかの証明書を提出する仕組みです。また─。

ＡＮＡ　Ｘ　国内旅行事業推進部　鈴木政司さん
「今までの私たちの商品になくて加わったのは、アンケートがあります」

番組が入手した観光庁のアンケートには、設問は、ワクチン接種やＰＣＲ検査などどんな条件を満たして参加したのか、また、ツアーの安心感についてなど、７問です。連絡先を記入した場合は、２週間後、健康状態を確認する調査を行うとしています。

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各自治体で、独自の割引も始まっています。福島県は、ホテルなどの宿泊費を、県が最大１万円まで補助する制度を始めました。また、高知市では、来月から３か月間、路面電車や路線バスなどの運賃を日曜・祝日限定で無料にする予定です。

栃木県大田原市では─。

大田原市商工観光課　君島敬課長
「割引クーポン券付きのチラシを配布しました」

チラシに付いていたのは２０００円分のクーポン券。今月から、市内の８８か所の飲食店で使う事ができ、およそ２万世帯に配布されました。

対象の飲食店では、会計時に、クーポン券を使う人が続出しました。

クーポン使った客
「久々に外食してみようと思って来ました」

岡繁商店　岡野隼平社長
「クーポン使ってまたお客さんが来てくれるのがうれしいです」

クーポン効果でランチの売り上げは、以前の１．５倍になったということです。