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岸田総理「政治の責任を」“負の遺産”には

2021年10月7日 18:16
岸田総理「政治の責任を」“負の遺産”には

森友学園を巡る公文書の改ざんを苦に自殺した近畿財務局の職員の妻が、岸田総理大臣に再調査を求める手紙を送りました。政治の信頼を取り戻すと語ってきた岸田総理はどう対応するのでしょうか。

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7日、政権発足後初の国政選挙となる参議院補欠選挙の応援に入った岸田総理大臣。

岸田総理
「皆さん方に岸田に任せるかどうか、これをご判断いただかなければなりません」

集まった大勢の人に支持を訴えたあと向かったのは、2019年に亡くなった望月元環境大臣の墓前です。岸田総理の誕生を夢見て20年以上にわたり支えた望月氏。その墓前で─。

岸田総理
「自民党総裁そして内閣総理大臣、目指してきた大きな目標を成就したことについて報告をさせていただきました。新しい時代を切り開いていかなければならない。こうした道筋をしっかり示せるような、政治の責任をしっかり果たしていきたい」

政治の責任を果たすと語りました。その後、記者から問われたのは─。

記者
「近畿財務局の赤木さんの奥さまが、第三者による再調査を求める 手紙を総理宛てに出されました」

森友学園を巡る公文書の改ざんを苦に、自殺した赤木俊夫さん。その妻・雅子さんが6日、再調査を求める手紙を岸田総理に出したのです。手紙の一行目には、「私の話を聞いてください」とありました。

俊夫さんの妻 赤木雅子さん
「岸田さんは話を聞くのが得意ということなら、ぜひ話を聞いていただこうと思って、きょう届く手紙をお出ししました」

この手紙について、岸田総理は─。

岸田総理
「まだ手元に受けとっておりません。お手紙受けとったうえで、対応について考えたい。必要であれば、政治として説明することも考えていく」

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突きつけられている安倍政権からの負の遺産。野党は─。

立憲民主党 枝野代表
「人の話を聞くのが特技だとおっしゃっているんですから、まずご当人に直接、お話を聞かれるんだと。私はそれが当然のことなんだろうなと思って期待している」

共産党 志位委員長
「きちんとした再調査をやって、そして遺族に報告すると。最低限の義務であって、痛切な叫びを一切無視するというのは、一体どういうことかと思います。許しがたいと思います」

一方、国民民主党の玉木代表は、自民党本部から河井案里氏側にわたった1億5000万円について─。

国民民主党 玉木代表
「こうしたことにきちんと答えるということが、信頼回復に本気で取り組むかどうか一つのメルクマール、基準になると思いますので、これにどう岸田総理が答えるのか、しっかりと注視をしていきたい」

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8日、初めての所信表明演説に臨む岸田総理。政治の信頼回復についてどう語るのでしょうか。