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割引など…ワクチンパスポート民間で開始へ

2021年10月6日 18:08
割引など…ワクチンパスポート民間で開始へ

新型コロナウイルスによる全国の重症者は、28日連続で減少しています。

一方で、ワクチンを受けた人が、一定のサービスが受けられる「ワクチンパスポート」について、政府に先駆け、民間での取り組みが始まります。

6日、東京・丸の内で発表されたのは――

ICheck 社外取締役・島谷ひとみさん
「民間初のワクチン接種記録アプリ『ワクパス』を共同開発いたしました」

メディカルチェック推進機構などが共同で立ち上げた、ワクチン接種歴を証明する、「ワクチンパスポート」のアプリ「ワクパス」。自治体などが発行するワクチンを2回接種した証明書と、身分証明書を登録すると、ワクチン接種証明が発行され、行きたい店のクーポンが利用できるように。賛同した飲食店やホテルで特典を受けることができるのです。

まずは10の企業からスタートするこの取り組み。回転寿司チェーンの「かっぱ寿司」では、会計の10%引きに。旅行会社のHISは、専用の特典付きのプランを用意します。

ホテルチェーンのアパホテルでは、ワクチンパスポートを見せると、チェックアウトが1時間無料で延長できるということです。

APAHOTEL六本木SIX 小澤保博総支配人
「より皆様に安心安全に旅行していただき、かつ特典があることで需要の喚起につながれば、うれしく思っております」

緊急事態宣言が解除され、経済が少しずつ元に戻ろうとする中で、再び感染を拡大させないためにも、ワクチン接種を促す「ワクパス」は効果が期待できるといいます。

メディカルチェック推進機構・香山充弘理事長
「お客さんに感染させては絶対いけない。また、従業員の安全を確保しないといけない。簡易な手続きで、ワクチン接種済みだとわかるような仕組みを作ってほしいという声があったので、私共はそれにお応えすることにした」

政府に先駆けて始まる民間での取り組み。近日中に提供を開始する予定です。

   ◇◇◇

引き続き、求められる感染対策。秋の陸上競技大会にも影響がでています。

山口県美祢市では、毎年、市内すべての5、6年生が一堂に会して陸上競技大会を行っていましたが、今年は感染防止のため中止に。3校のみが参加する競技大会に変更しました。競技の数を減らし、声を出す応援も控える中での大会でしたが――

小学6年生
「少し緊張してたけど、ちゃんと自分の成果が発揮できてよかったです」
「記録はちょっと悪かったんですが、いつもの力よりも結構出していたのでよかった」

   ◇◇◇

10月になっても夏の暑さが続いた西日本。

熊本市では、6日も30℃以上の暑さに。これで12日連続の真夏日を記録しました。

高知市では、30℃以上の真夏日となるも、秋を告げるコスモスが見頃に。9月中旬並みの暑さの中、ピンクや紫、白など色とりどりのコスモスが咲き誇りました。

香川県観音寺市では、ピンクに色づいた桜・ソメイヨシノが、秋空のもと、あちらこちらに咲いています。

「かわいい!」「どうして咲いてるのか、びっくりです」と話す親子の姿も。

桜を見た人は――

「大変光栄です。桜に負けんように、元気に人生を全うしていきたいと思っております」

1週間ほど前から咲き始めたという、季節外れのソメイヨシノ。一体なぜなのでしょうか?

観音寺市の職員
「公園の中でおそらく4、5本は咲いていると思います。今年は特に珍しいと思います」

気象台によりますと、花の冬眠に必要な木の葉が、先月の台風で飛ばされたことで季節を勘違いし、桜が咲いたのではないかということです。