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宣言解除で“酒”再開 交通機関予約も変化

2021年10月1日 17:33
宣言解除で“酒”再開 交通機関予約も変化

いよいよ1日から全国で緊急事態宣言が解除され、様々な制限が段階的に緩和される見通しです。私たちの日常生活はどう変わっていくのか、すでに動きが出始めています。

■緊急事態宣言解除で飲食店は?

東京・新宿にあるビアホールでは、開店前、ビールサーバーに樽をとりつけるなど準備に追われていました。そして、午前11時半の開店と同時に酒の提供を再開しています。

そして、東京・国立市のおしぼり業者の工場では、1週間ほど前から注文が殺到し、1日も朝から作業に追われていました。宣言期間中、工場の稼働は週3回でしたが、今週から週5回に増やしたということです。

都内に飲食店は12万店舗あるとされていますが、都が認証した店は9月24日時点で9万3654店舗です。この認証を受けた店だけが夜8時まで酒の提供が可能です。

では、認証されていない店はどうするか。実は今、都の認証を受けるための申し込みが殺到していて、その数はおととい(9月29日)の1日でおよそ2600件。きのう(9月30日)は1300件の申し込みがありました。

認証を受けるには、換気を徹底しているか、座席の間隔は離れているか、東京都側が実際の店舗に出向いて感染対策をチェックしなくてはなりません。都はこうした事態を受けて、130チーム260人体制で1日あたり1000軒まわって点検を急ぐとしています。


■交通機関 予約状況にも変化

一方、宣言の解除によって交通機関の予約状況も変化しています。全日空の予約数はおととい(9月29日)1日だけで、10月分の予約数がおよそ5万人増えました。

10月分の予約は、9月から徐々に増えてはいたんですが、9月の前半は1日平均で5000人ずつ増えていくというペースでした。これが、宣言の解除が正式に決まった次の日には5万人。一気に10倍となりました。

行き先はすべての方面で予約数が伸びているんですが、特に北海道、九州方面が多いそうです。

さらに、こうした動きを後押しする企画として、全日空と日本航空が抽せんで100組200人に国内線の往復航空券プレゼントを実施しています。

全日空は、全日空の便が飛んでいるところならどこでも使えるということだそうです。全日空は1日から受付開始。日本航空は、詳細は今月中旬頃に発表されるということです。ただし、応募の条件があります。対象者は「ワクチンを2回接種」した人のみです。


■マスク着用 男性より女性にネガティブなイメージ

緩和の動きがある一方で、長引くコロナ禍で私たちの生活、いろいろなことが変わりました。

実は1日は、コロナ禍で迎える2度目の「内定解禁日」です。企業が来年4月入社の採用者に向けて内定通知を出す日なんですが、調査会社によりますと、一度も学生と会わないまま内定を出した上場企業が50%を超えているそうです。

また、ウィズコロナの時代、マスクの着用は日常となっていますが、ある市場調査会社がマスク着用に関する意識や行動について、15歳から69歳の男女およそ1000人に聞いたアンケートをご紹介します。

まず、マスク着用に関するポジティブなイメージについて聞いたところ、「抗菌・抗ウイルスになる」が31.3%と最も多かったんですが、「メイクをしなくても良い」27.3%、「口臭が隠せる」22.8%、基本的な機能以外に思わぬポジティブなイメージがあることがわかりました。

さらに30代男性では「髭を剃っていなくても良い」が50.0%と、他の年代より多かったです。また10代女性では、「小顔に見える」49.3%、「肌荒れを隠せる」43.7%といった回答が4割を超えています。40代以降の女性では「ほうれい線、シミ・そばかす、顔のたるみを隠せる」などがあがっていました。皆さん、かなりマスク着用について見た目の影響へのポジティブなイメージを持つ人が多いです。

一方、ネガティブなイメージでは、「息苦しい」64.3%、「暑い」62.5%がともに6割を超えていますが、10~20代女性の6割以上が「肌トラブルが起こる」ということでした。また、20代と40代女性の4割以上が「お金がかかる」と回答しました。全体的に男性より女性にネガティブなイメージが強い傾向がみられました。

今後、日常生活が徐々に元通りに戻っていくことが期待されますが、冬場にリバウンドを起こさないためにもマスク着用などの基本的な感染対策は引き続き守っていく必要があります。


(2021年10月1日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)