政府は２８日夕方、東京や大阪など１９都道府県に発出している緊急事態宣言などを全て解除することを決定します。国会ではこれに先立ち、菅総理大臣が出席しての質疑が行われました。

野党側が菅政権のコロナ対応を批判したことに対し、菅総理は「私は歯を食いしばって頑張ってきた」などと話しました。

立憲民主党・黒岩宇洋議員
「本当に多くの菅政権下での犠牲が出ました。これは政治の総理の政治責任、結果責任について、国民に真摯に御説明をいただきたい」

菅総理
「全体像がわからない中で、ワクチンは間違いなく、効果があるということ。私はワクチン接種できることが、国民の命を守ること、暮らしを守ること。そういうふうにつながるという中で、歯を食いしばって頑張ってきました」

その上で、菅総理は「重症化リスクの高い高齢者のワクチン接種を優先的に進めたことで、国内の致死率は世界で最も低い水準になった」と指摘しました。

また、野党側が「コロナ対策に専念すると言いながら、なぜコロナ対策を議論する臨時国会を開かなかったのか」とただしたのに対し、菅総理は「国会のことは与党と相談して対応してきた」と述べるにとどめました。

政府は午後５時から対策本部を開き、宣言の全面解除などを正式に決定します。その後、菅総理は最後の記者会見に臨みます。