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松生理乃200点超え 3A失敗も中部初V

2021年9月26日 21:54
松生理乃200点超え 3A失敗も中部初V

26日に行われた、フィギュアスケート中部選手権大会。女子フリーに最終滑走で登場した松生理乃選手(16)は、昨季の全日本ジュニア女王。初出場した全日本選手権では、紀平梨花選手らシニアのトップ選手に続き、4位入賞を果たしました。

日本は北京五輪女子シングルの代表枠を「3」獲得しており、松生選手も有力候補として注目されています。今大会、松生選手はショートプログラムを69.48点で首位通過。フリーでは、習得中の大技トリプルアクセルに挑戦することを宣言していました。

フリー演技直前の6分間練習では、回転が足りないものの、トリプルアクセルを2本着氷。「感触的にはすごく良かった」と、本番でも果敢に挑戦しました。しかし「本番って意識すると気持ちに焦りが出てしまった」と、片足で着氷できず。重度の回転不足もとられ、成功とはなりませんでした。

それでも「挑戦でトリプルアクセルは入れているので、それ以外をしっかり固めて演技をするのはすごく大事だと思っていた。ここからノーミスしようと思って、気持ちは入れ替えられた」と、冷静に立て直した松生選手。

基礎点が1.1倍となる演技後半のジャンプは、全てコンビネーションで跳ぶ高難度の構成。ここを大きなミスなく滑り切り、131.96点をマーク。ショートプログラムとの合計201.44点は、出場選手唯一の200点台。初優勝を飾りました。

試合後、松生選手は「全体的にもっとうまくできたと悔しい気持ちで、モヤモヤした感じが残った演技でした」と、初優勝の喜びより反省の念を募らせている様子。「(トリプルアクセルを)しっかり跳べるようになって、曲に入れていかないと、世界では戦っていけない。しっかり習得して、どの試合でも挑戦していきたいと思います」と、引き続き大技へ挑戦していくこと明言しました。

松生選手の次戦は、10月2日に行われるジャパンオープンの予定です。