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コロナ禍で運動不足…健康維持の“秘訣”

2021年9月23日 18:32
コロナ禍で運動不足…健康維持の“秘訣”

23日は残暑が厳しい秋分の日となりましたが、かなり過ごしやすい季節になってきました。今後、緊急事態宣言や行動制限の緩和に向けて、健康をどう維持していくのか、ちょっとした秘訣(ひけつ)をお伝えします。

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■行動制限の緩和“実証実験”接種証明の提示も検討

最新の新型コロナウイルスの感染状況について、東京では22日、新たに537人の感染が確認されました。31日連続で前の週の同じ曜日の人数を下回り、減少傾向が続いています。

国民の半数以上がワクチンの2回接種を完了した中、行動制限の緩和について、政府が行う予定の実証実験の内容が新たにわかりました。実証実験は全国10か所程度の地区を指定し、飲食店やコンサートホール、ライブハウスなどを中心に行うことが検討されています。期間は、10月中の2~3週間とする方針です。

実際にどのようなことをするのでしょうか。飲食店などの利用者にワクチン2回接種済みの証明書や検査の陰性証明などを提示してもらって、持っている人と持っていない人で店内の利用できるエリアを分けることなどを検討しているそうです。

また、証明書を持参した利用者には、店が割引などで使えるクーポン券を付与できるようにすることも検討されています。ほかにも、コンサートホールなどで収容人数を増やす方針で、証明書のチェックをしながら、実際の感染状況などの確認をしていくということです。政府は近く、具体的な実施場所や時期を公表する見通しです。

緊急事態宣言について、政府は今月30日の期限で解除することも視野に検討しています。

■長引くコロナ禍で運動不足 スポーツ庁HP、手軽な運動紹介

長引くコロナ禍で、わたしたちはかなり運動不足になっているのではないでしょうか。健康維持にどのようなことをしているのか、23日、街の人に聞いてみました。

会社員(60代)
「もちろん(コロナ禍で)出歩かないようにしているので、歩く時も(体に)負荷をかけるように大股で速く歩くとか努力はしています」

会社員(40代)
「なかなか外で子供たちも思いっきり遊べる機会も減ってきているので、とにかく運動させたいですね。育ち盛りなので、そこが心配」

外出を控えていて、なかなか運動をできていないという声も多かったです。

コロナ禍の運動の実態について先月、LINEが13歳から79歳の男女1万人以上に行ったアンケートがあります。「普段どれくらい運動しているのか」聞いたところ、およそ半分の人が「週に1日以上、運動している」と回答しています。ただ、およそ26%の人は「全く運動していない」と答えています。

スポーツ庁で、手軽にできる運動をホームページで紹介しています。オリンピック金メダリストでもある室伏長官が自ら考案した、体の状態を確認するセルフチェックとエクササイズです。以下のようなものがあります。

●肩甲骨の可動域チェック
まず、親指と人さし指で反対側の耳たぶをつかんで、そのままひじを顔の前から頭の後ろに回して、また顔の前まで戻します。この時に頭が動いてしまったり、ひじが回らない場合、可動性が十分でない可能性があります。

●首の可動性チェック
背筋を伸ばし、手を腰にあてて、口を閉じたまま、ゆっくり首を前に倒します。この時、あごが鎖骨の間につくかどうか確認します。

無理なくやるのが大切です。これらのセルフチェックをしてみて、うまく動かない時は改善するためのエクササイズも、室伏長官自ら実演する動画で紹介しています。おうちの中で簡単にできます。

■運動する際の注意点 マスクはつける?外す?

いま、外で運動をする時は、マスクをしなければいけないのが大変です。運動する際の注意点について、加藤哲朗医師に聞いてみました。

まず、屋内スポーツの場合、大切なことは換気を徹底することです。次に屋外のスポーツの場合、1人でやるランニングやウオーキングの場合は、周りの状況にもよりますが、必ずしもマスクは必要ないということです。

注意したいのが休憩時です。つい集まって話したりしがちですが、スポーツをしていない時こそ、「意識的にしっかりと距離をとって、マスクを着用して休憩する」ということです。

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1年半に及ぶコロナ禍で多くの人は運動不足に陥っていて、自分が思う以上に体力が落ちている可能性があります。急に張り切って運動を始めると、体がついていかずにケガをするリスクなどもあります。自分の体力を見極めながら、無理せず日々の生活の中に運動を取り入れていくところから始めてみましょう。

(2021年9月23日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)