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総裁選“党改革・学生への支援”公開討論

2021年9月20日 18:19
総裁選“党改革・学生への支援”公開討論

自民党の総裁選挙に立候補している4人の候補が、若手議員らと公開討論を行いました。焦点となったのが、党の改革についてです。4人の候補は、どのような改革案を打ち出したのでしょうか。

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20日午後、自民党本部に総裁候補の4人が集まりました。行われたのは、各都道府県の支部などとオンラインで結んだ討論会。

自民党・熊本県連青年局長「衆議院比例代表73歳定年制の堅持」

最初の質問は比例代表の定年制や比例枠の活用、若手の登用についてです。

河野ワクチン担当相「衆議院の比例代表73歳定年制、これは堅持していきたいと思っております。また政権や党運営への中堅・若手の大胆な登用、また比例名簿の上位に障害を持ってらっしゃったり、あるいは難病を抱えていらっしゃったり、そういう方を比例で登載をするということは、十分にやるべきだと思っております」

岸田前政調会長「ご質問があったご指摘があった3点、全てイエスであります。若手そして女性の皆さんの登用のために、自民党の役員の任期を制限するなど、風通しのいい人事の体制をしっかりつくっていきます」

岸田氏は、党本部や都道府県連の役員などに若手や女性を入れる考えを示しました。

野田幹事長代行は定年制に賛成とした上で、次のように述べました。

野田幹事長代行「どんどん若手を抜てきする役員人事を作らなきゃいけないと思います。あと比例の名簿につきましては、多様性で、まず打破しなければならないのは、男女のバランスです。やはり今、自民党(の男女比)は9対1ですから、それをやっぱり5対5に持っていくためには、比例を大いに活用して、女性の候補たくさん出ていただいて、運営していく」

定年制に慎重な考えを示したのは、高市前総務大臣です。

高市前総務相「自民党の強みというのは、とっても若い世代からシニアの世代まで幅広い年齢層が活躍していて、国民政党として全世代の安心感を創出するという意味では、何歳にするかというのは、慎重に考えなきゃいけないと考えています。そして、比例でさまざまな課題の方々を選んでいく、これは大賛成でございます」

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一方、コロナ禍で大きな影響が出ている学生への支援については…。

河野ワクチン担当相「奨学金をもらったら将来自分の所得に応じて返済金額を決める。稼いでる人には少し多めに払っていただいていく。なかなか所得の上がらない人にはそれなりという、出世払いのような奨学金をできないかというふうに思っております」

岸田氏と高市氏も、奨学金の出世払い制度を検討すべきとした上で…。

岸田前政調会長「ぜひ現金等しっかりとした支援も用意しなければならない。さらにはバイトの話がありましたが、シフトが減ってしまった一方で、こうした人を求めている分野もあるわけですから、こうしたバイトのマッチング、こういった工夫をしなければなりません」

高市前総務相「どうしても食べるものもない。追い詰められた状況になっておられる方もいらっしゃいます。フードバンクへの支援、これをとても私は今強化をしたいと考えております」

野田幹事長代行「私は速やかに困窮している学生に現金給付をすべきと言い切ります。予備費、補正費、何でもいいからかき集め、国債でもいいと思います。赤字国債でも。学生さんたちが将来大人になった時に、労働で消費で戻ってくる先行投資だという気持ちで、大胆に出費をすべきだと私は思っています」

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一方、立憲民主党の枝野代表は、総選挙に向けた応援演説で、自民党を厳しく批判しました。

立憲民主党・枝野代表「私たちは今の政治に緊張感を取り戻す。コロナから命と暮らしを守る。隠さない、ごまかさない、まっとうな政治を取り戻す」

さらに来月4日に召集される見通しの臨時国会については。

立憲民主党・枝野代表「当然予算委員会で、しっかりとした実質審議に応じていただけるというふうに確信しています」

コロナ対策など本格的な審議も行うべきと釘をさしています。