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将来「台風制御」も「台風センター」発足へ

2021年9月17日 19:16
将来「台風制御」も「台風センター」発足へ

温暖化で、台風の勢力がさらに強まると予想される中、被害を減らすことを目的に、台風専門の研究センターが設立されることになりました。

来月1日に発足する「台風科学技術研究センター」は、台風による被害を減らす研究などを目的にしていて、全国各地の専門家や気象庁も参加します。センター長に就任する横浜国立大学の筆保教授は、将来、航空機で台風の眼に大量の氷の結晶を撒くなどし、台風のエネルギーを削ぐ「台風制御」の研究にも取り組みたいと話しました。

台風科学技術研究センター長・横浜国立大学・筆保弘徳教授「日本に上陸し大きな被害が出るとわかっているのであれば、何らかの方法で台風の勢力を落とす、それも完全に落とすわけではなくて、5%や10%落とすだけで台風の被害が大幅に減るというのは、理論上わかっているのでそういった制御をする研究をしたい」

内閣府は、2050年にかけて重点的に取り組む研究課題の1つに「台風制御」をあげていて、今後、予算などを支援していく方針です。