中国の順位を引き上げる不正 世銀が公表
世界銀行は16日、各国のビジネス環境を評価するランキングの報告書で、中国の順位を本来より引き上げる不正操作があったと公表しました。
問題があったのは、「ビジネス環境ランキング2018年版」です。
世界銀行が16日、公表した報告書によりますと、2017年、中国政府の高官が当時世銀総裁だったキム氏らに「中国の順位は正確ではない」などと不満を表したということです。
これを受け、世銀総裁側が担当者に圧力をかけ、中国の順位は本来の85位から78位に引き上げられました。
現在IMF(=国際通貨基金)のトップを務めるゲオルギエバ氏も操作に関与したということです。
当時、世銀は各国に増資を求めており、有力な資金拠出国である中国に「忖度」したとみられます。
不正を受け、世銀は「ビジネス環境ランキング」の発表を中止すると明らかにしました。