東京の新型コロナウイルスの感染者は１６日、８３１人と２５日連続で前の週の同じ曜日の人数を下回りました。１８日からシルバーウイークが始まりますが、ワクチン接種が進む中、接種した人限定のサービスなどが広がっています。

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１６日、京都市でオープンしたのは、ヒルトンホテルの最高級ブランドです。１泊の宿泊代はおよそ１１万円からで、一年中楽しめる天然温泉の屋外プールもあります。緊急事態宣言が続く京都市で今、オープンした狙いについては─。

東急不動産・岡田正志社長
「コロナが収束しましたら世界から来られるお客さまに対し、新たな発見をご提供してまいりたい」

すでにコロナ後を見据えていました。

しかし、政府分科会の尾身会長は１６日─。

政府分科会・尾身茂会長
「ワクチン接種（率）が上がっていくことによる安心感がありますよね。行動の制限（緩和）を急にやると、かなりリバウンドするということもある」

急な制限緩和などによる「第６波」の可能性にも言及しました。

１６日、東京では新たに８３１人が感染し、前の週を２５日連続で下回りました。ただ１６日のモニタリング会議では、入院患者や重症患者数は未だ高い水準で、「冬に備え感染者数を十分に減少させる必要がある」と指摘されました。

東京都・小池知事
「今ここで気を緩めることなく、特にシルバーウイークですけれども、新規陽性者数をもう一段と抑え込んでいくと」

１８日から始まる連休中も不要不急の外出は自粛し、旅行やイベントなどへの参加も控えるよう呼びかけました。

先月、過密な状態で行われた愛知県の野外音楽イベントではクラスターが発生し、これまでに４５人の感染が確認されています。再発防止に向け、１６日、愛知県では第三者委員会による第１回の検証委員会が開催されました。

愛知県・大村知事
「（感染防止対策の徹底について）主催者はもとより参加者も自覚をして、ルールを守ってもらわないといけないということ」

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来週はシルバーウイークとなる中、都内のホテルではワクチン接種した人を取り込もうとする動きもあります。

リーガロイヤルホテル東京・杉山哲也副総支配人
「ワクチンを２回接種した客対象の割引プランを販売しています」

ワクチンを２回接種した人限定の宿泊プランです。宿泊代がインターネット予約で販売されている価格から１５パーセント割引きになるほか、館内のレストランを利用する場合にも通常料金から１５パーセント割引きになります。テイクアウトショップで使える買い物補助券もついているといいます。

東京では緊急事態宣言中であることから─。

リーガロイヤルホテル東京・杉山哲也副総支配人
「感染対策をホテル側でもしっかりして、経済の活性化正常化につなげられれば」

ワクチンを２回接種した人のみが泊まれる施設に変更した所もあります。東京・新宿区の宿泊施設ではコロナ前、利用者の８割以上が外国人観光客でしたが、コロナの影響で利用者は激減しました。

Ｆｉｋａ・福山大樹代表取締役
「お客さまに安心してお泊まりいただいて、スタッフも安心して業務ができるかと考えたときに、ワクチン接種を必須にするということを考えておりました」

１５日から段階的に移行していて、現在３階がワクチンを２回接種した人のみが泊まれるフロアになっています。今はワクチンを接種していない人も利用できますが、１１月１５日には完全に移行する予定です。ただワクチンを接種してない人からの問い合わせがあった場合でも他の施設を紹介するなどの対応をしていきたいとしています。