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専門家「冬に備え感染者数減少させる必要」

2021年9月16日 17:55

東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、専門家は、感染者が未だ潜在している可能性があり、「冬に備えて感染者数を十分に減少させる必要がある」と指摘しました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「新規陽性者数が減少した後の最小値は第一波以降、感染拡大の波を繰り返すたびに前回の最小値よりも高くなっている。感染の拡大が懸念される冬に備えて、新規陽性者数を十分に減少させる必要がある」

東京都医師会・猪口正孝副会長「新規陽性者数の減少にもかかわらず、累積した入院患者数及び重症患者数は、未だ高い水準で推移しています。重症患者のための病床は依然としてひっ迫している」

都内の感染者の7日間平均は、およそ1095人、重症者数は198人に減少したものの、高い値が続いています。

また、陽性率は、1週間前の12.3%から8.6%に減ったものの、専門家は、「感染者が未だ潜在している可能性があり注意が必要だ」と指摘しました。

そのため、専門家は、感染拡大が懸念される冬に備えて、感染者を十分に減らした上で、検査体制についても、「冬のインフルエンザ流行への対応が必要」と強調しました。

一方、10代以下の感染者の割合は上昇傾向が続いていることから、都は、医療機関に小児病床や診療体制の確保を依頼しました。