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池袋事故で増加…免許「自主返納」で特典も

2021年9月16日 9:18
池袋事故で増加…免許「自主返納」で特典も

2019年の池袋暴走事故を受けて、高齢者らによる運転免許の自主返納が増えています。運転経歴証明書の提示で、宅配すしやテーマパークの割引、預金の金利優遇といった多彩な特典も受けられるように。社会全体で事故を減らすための取り組みを考えます。

■2019年「自主返納」約60万件

岩本乃蒼アナウンサー
「2019年に東京・池袋で起きた暴走事故。妻子を失った松永拓也さん(35)が、ブログに記した言葉を振り返ります」

「判決前の8月5日には、『どうすればこういった事故を無くせるのか』という視点を共に持ちませんか、とありました。判決が出た後の9月13日には『交通事故での辛い別れが1つでも無くなる社会を目指して活動していきたい』(原文ママ)と綴ってありました」

「松永さんは今も、オンラインで学生向けの講演会を行うなど、交通事故をなくすための活動を続けています。社会で事故を防ぐ取り組みは、どこまで進んでいるのでしょうか」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「池袋の事故を受けて急増したのが、免許の自主返納です。事故が起きた2019年は60万件以上に上り、そのうち6割近くは75歳以上の高齢者でした。去年も55万件を超えています。社会として、自主返納を促す取り組みが活発になっています」

■三重では交番で「返納」受け付け

小栗委員
「自主返納の後に交付される『運転経歴証明書』を提示すると、さまざまな特典が受けられます。宅配すし『つきじ海賓』では購入額の10%割引がなされ、8月は30件近い利用があったといいます」

「『サンリオピューロランド』では、本人を含む5人までを対象にした休日パスポート割引を、今年2月から始めました。『高島屋』では全国15店舗で、自宅への配送が無料になり、『東京信用金庫』では定期預金の金利を優遇するといいます」

岩本アナウンサー
「サンリオピューロランドだと、お孫さんと行く機会にもなりますし、家族で自主返納について話し合うきっかけにもなりそうですね」

小栗
「自主返納は基本的に、警察署や免許センターに行く必要がありますが、遠くて行くのが大変な人でも簡単に返納できるように、三重県では去年から、県内全ての交番でも受け付けています」

■辻さん「新しい楽しみ見つけて」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「免許を返納することで楽しみだったり選択肢が減ってしまうと感じる方もいらっしゃるかもしれないですが、逆にいろんな特典を利用して、新しい楽しみを見つけていけたらいいなと思います」

「『家族の運転が大丈夫かな』と気にかけることも、われわれ世代ができることですよね。ただ、もちろん東京と、車が欠かせない地方では事情は違うでしょうし、とにかく、安全な自動運転(の普及)も早く進んでほしいなと思います」

岩本
「とにかく、事故をなくすために考えていきたいですね」

(9月15日『news zero』より)