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米 NYで対面授業が再開、生徒向け接種も

2021年9月14日 20:37

アメリカ・ニューヨークでは、公立学校の新学期が始まり、対面での授業が全面的に再開しました。一方、飲食店では感染対策が強化され、ルール違反の店には罰金が科せられることになりました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。

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■アメリカ NYで対面授業が再開、生徒向けの接種も

アメリカ・ニューヨークでは13日から、対面授業が全面的に再開され、学校に多くの子供たちの姿が戻ってきました。

中学生(11)
「学校に戻ってこられて、すごくうれしい」

子供たちは、久々の学校に興奮していました。多くの生徒にとって、学校に来るのは、感染が拡大した去年3月以来、実に、1年半ぶりのことだといいます。

「3・2・1、ハッピーニューイヤー(新学期)!」

大々的なセレモニーで再開を祝う学校もあれば、保護者が付き添い、物静かな登校風景の学校もあります。

保護者
「(子供が)マスクをつけているかチェックしてるし、ソーシャルディスタンスもとっています」

しかし、17歳以下の子供の感染は増加していて、9日までの1週間では、およそ24万人が感染しました。これは全体の28.9%を占め、過去最多となっています。

市内の中高一貫校では、生徒向けの接種も行われています。

高校生
「学校やコミュニティーが安全になるから接種した」

高校生
「学校やレストラン、ジムに行くために接種が必要ですから」

市内の飲食店などの屋内施設では、13日から、あるルールが義務づけられたのです。

店員
「接種証明を提示してください」


「持っていません」

店員
「接種証明がないと入れません。ごめんなさい」

店側が客にワクチン接種証明の提示を求めなければ、日本円で11万円ほどの罰金が科せられることになったのです。

日本料理店うおくに・吉澤邦明さん
「安心して飲食ができるので、僕個人的にはいいと思います」

市は、ワクチンの接種率向上につなげたい考えです。

■イギリス “接種対象の年齢引き下げ”コロナ対策のトップが提案

一方、イギリスでは、コロナ対策のトップが異例の発言をしました。

ウィッティ首席医務官
「政府に対して、12歳から15歳の子供へワクチン接種の機会を提供するよう勧告します」

教育への影響などから、これまで16歳以上だったワクチン接種の対象を12歳以上に引き下げることを提案したのです。政府は、この年代の子供については副反応への懸念から、接種は推奨しないとしていました。勧告を受け、接種の実施を再考することとなりました。

■イタリア 多くの州で学校再開…“接種証明の取得”義務づけ

イタリアの多くの州でも今週から学校が再開されました。教師ら大人には、新たに接種証明の取得が義務づけられ、スマホ画面などで証明書を提示しないと、学校に入れないことになりました。

校長
「グリーンパス(接種証明)は、問題なく受け入れられました。スタッフにも問題ありませんでした」

このルールは、給食や清掃スタッフ、生徒の保護者にも適用されるということです。

■北マケドニア “野戦病院”が炎上…酸素ボンベ爆発か

18万人以上が感染したヨーロッパの国、北マケドニアでは、激しく燃えているのは新型コロナ患者を収容する“野戦病院”です(北マケドニア 感染者18万3705人 死者6277人 米ジョンズ・ホプキンス大 14日午後5時時点)。

このところ感染者が急増し地域の病院が満床になったため、「野戦病院」が設置されたといいます。ロイター通信によりますと、火災が発生した8日夜には26人の患者がいて、14人が死亡、12人が重傷だということです。

目撃者
「火が燃え広がるのが速く、20~30分で全てが火に包まれた」

当局では治療に使われていた酸素ボンベが爆発した可能性もあるとみて、出火原因を調べています。

■韓国 若者32人が書類送検…楽しんでいたのはポーカー

27万人以上が感染した韓国では、20、30代の若者32人が書類送検される事態になりました(韓国 感染者27万5910人 死者2367人 韓国・保健当局 14日)。

警察官や消防隊員が鉄の扉をこじ開けようとすること2時間、ようやく開いたその先では、大勢の若者らがテーブルを囲んでいました。彼らが楽しんでいたのはポーカーです。しかし、当時この地域では、感染対策のためゲーム場に集まることは全面的に禁止されていました。

取り締まりを警戒して防犯カメラや防音設備を備えた部屋に集まり7時間ほど遊んでいたとみられる32人の若者。映像からはマスクもきちんとせず密集していた様子がうかがえます。

韓国メディアによりますと警察は32人を感染症予防の法律に違反した疑いで書類送検しました。