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タリバンが退避“認める”米長官「歓迎」

2021年9月10日 15:22

アフガニスタンで9日、外国人およそ200人を乗せた民間機が首都カブールの空港を出発しました。アメリカ軍の撤退後、外国人の大規模な国外退避は初めてです。

AP通信などによりますと9日、カブール空港を出発したのは、アメリカ人など外国人およそ200人を乗せたカタール航空のチャーター機で、その後、カタールの首都ドーハに到着しました。アメリカ軍がアフガンから撤退した後、外国人の大規模な退避はこれが初めてです。

イスラム主義勢力タリバンが退避を認めたということで、10日にもさらに200人が出国する予定だということです。

アメリカのブリンケン国務長官は、タリバンがチャーター機による退避を認めたことについて「歓迎する」との声明を出しました。また、ドーハに滞在するアメリカ政府関係者が、タリバンと定期的に接触していることも明らかにし、今後も退避の支援を続けていくと強調しました。

一方、現地で人道支援を続けるUNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)の日本人職員は9日、タリバンが実権を握って以降、活動に影響が出ていると話しました。タリバンによる抑圧への懸念から、女性スタッフが現場に出づらくなっているということです。