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ワクチン「週末ミッドナイト接種」の狙いは

2021年9月10日 8:58
ワクチン「週末ミッドナイト接種」の狙いは

東京・港区は9日、金曜夜に深夜0時まで新型コロナウイルスワクチンを打てる「週末ミッドナイト接種」の予約を開始。仕事のある人や、副反応への対応で工夫を凝らしました。他にも「予約なし」や「パパママ優先」など、知恵を絞った接種方法があります。

■「満席」も…金曜夜に接種のワケ

接種が進む新型コロナウイルスワクチン。9日、東京・港区が予約を始めたのは「週末ミッドナイト接種」です。この日午後8時ごろにホームページを確認すると、予約枠は午前0時近くまでありますが、満席になっている枠もありました。

18歳以上の区民を対象に、金曜日の午後7時~午前0時に接種できる、都内初の取り組みです。仕事終わりの人でも接種しやすく、副反応が出た場合でも週末に休むことができるよう、金曜日の夜に設定しました。

港区民(30代)
「午後7時、6時まで働いているので、夕方以降に受けられた方が助かるかなと」

港区民(40代)
「弟が仕事でまだ受けられていないみたいなので、教えてあげたら早く打てるようになるのかなと」

■狛江市「予約なし」でも混雑なし

東京・狛江市は16歳以上の市民を対象に、「予約なし」の接種を始めました。9日は約30人がワクチンを打ちました。

狛江市は、LINEでの接種予約が順調で、接種率が高いこともあり、予約がなくても混雑は起きていないといいます。

接種した市民(46)は「ちょうど探していたから、『やった!』と思いました。もう少し並んでいるのかなと思ったんですけど、すんなりできたので」と言います。

■子どもの感染急増で…「優先枠」

発熱外来などがある埼玉県草加市の「あい小児科」では、7月まで1桁だった15歳以下の子どもの感染者が8月、83人に急増しました。そこで、新たな対応を始めました。

あい小児科理事長・丸山善治郎医師
「(家庭内で)お子さんに感染するという形がたくさん見られたので、子育てママさんパパさんを優先的に接種する予約枠を作りました」

10月末までに、子育て中の市民約100人に優先接種する予定です。

(9月9日『news zero』より)