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都のコロナ会議“医療深刻な機能不全継続”

2021年9月9日 15:16
都のコロナ会議“医療深刻な機能不全継続”

東京都は新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、専門家は「医療提供体制の深刻な機能不全が継続している」と危機感を示しました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「新規陽性者数は減少しているが、依然として第3波のピーク時を上回る。極めて高い値である」

東京都医師会・猪口正孝副会長「入院患者数と重症患者数は過去最多を更新したのち、高い水準にとどまっている。新規陽性者数が現状から大きく減少しないと、さらなる重症患者の増加が生じ、救える可能性がある命が救えない事態が続くと思われる」

都内の感染者の7日間平均は、前回のおよそ3290人から1986人に減少しましたが、重症患者数は、252人と第3波のピーク時のおよそ1.6倍と極めて高い水準にあるとし、専門家は「重症者数は、新規感染者の発生から遅れて増加する」と指摘。「すでに、人工呼吸器やECMOが使用できる病床が不足している」と危機感を示しています。

感染者に占める10代以下の割合は5週間連続で上昇しており専門家は、「新学期を迎えた学校生活での感染防止対策の徹底」を訴えました。