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タリバン暫定政権の閣僚発表 米“警戒感”

2021年9月8日 10:45

アフガニスタンを支配するイスラム主義勢力タリバンは7日、暫定政権の閣僚を発表しました。国際社会が注目していた女性の起用はありませんでした。

タリバンの報道官は7日、新政権の閣僚を発表しました。人事はすべて暫定だとして、暫定政権の首相には前回の政権で外相などを務める一方、国連の制裁対象になっているアフンド師が就任します。

また、アメリカのFBI(=連邦捜査局)に指名手配されているハッカニ氏が内相に、タリバンの共同創設者、バラダル師が副首相に任命されました。国際社会が注目していた女性の起用はありませんでした。

こうした中、最高指導者のアクンザダ師がアフガニスタンの実権掌握後初めて声明を発表し、外国の支配からの解放だと祝福しました。その上で、“イスラム法に反しない限り”国際法や条約などを尊重すると述べました。

一方、アメリカのバイデン大統領は、タリバン政権と中国の接近に警戒感を示しました。

バイデン大統領「中国はタリバンと現実的課題を共有している。タリバンと何らかの取引をするだろう」

また、「パキスタンやロシア、イランも何をすべきか考えている」と述べ、中国以外の国々も接近を模索していると指摘しました。