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秋元被告の保釈を認める決定 IR汚職

2021年9月7日 16:09

カジノを含むIR・統合型リゾート施設への参入を巡る汚職事件で、衆議院議員の秋元司被告に対して東京地裁は7日、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

衆議院議員の秋元司被告は中国企業側から賄賂を受けとった収賄の罪や裁判でウソの証言をするよう依頼し、現金を渡そうとするなどした証人買収の罪に問われ、これまで無罪を主張していました。

7日の判決で東京地裁は「合計500万円もの供与を受けた上、旅行でも至れり尽くせりの接待を受けた」「IR事業を所管する要職にありながら、特定の企業と癒着した」などと指摘しました。

その上で、秋元被告に懲役4年追徴金およそ750万円の実刑判決を言い渡しました。

執行猶予付きではなく、実刑とした点について、東京地裁は「収賄に限っていえば、執行猶予を選択する余地が残されていたが、贈賄犯の買収という前代未聞の司法妨害に及び、その道も閉ざされたというべき」としました。弁護団によりますと、秋元被告は控訴する方針だということです。

また、実刑判決を受け、秋元被告の保釈は取り消され、収監されたことから、弁護団は再度、保釈の申請を行い、東京地裁は保釈を認める決定をしました。保釈金は1億円で、早ければ7日にも保釈される可能性があります。