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ヴァージン宇宙船“当面の飛行禁止”米当局

2021年9月4日 5:43

今年7月に宇宙飛行を成功させたヴァージン・ギャラクティックの宇宙船について、アメリカの規制当局が2日、当面の飛行を禁止すると発表しました。

宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックは今年7月、開発中の宇宙船「スペースシップ2」にグループ創業者のリチャード・ブランソン氏ら6人を乗せて宇宙飛行を成功させました。

この時の飛行について、FAA(=アメリカ連邦航空局)は2日、「帰還する際に航空管制の許可エリアを逸脱して飛行した」と指摘し、「FAAが最終的な事故報告書を承認するか、公共の安全に影響しないと判断するまで飛行を禁止する」とする声明を発表しました。

これに対しヴァージン側は、軌道を外れたことは認めたものの、風に対応するための適切な対応で、「安全かつ成功した飛行で乗客乗員が危険にさらされることはなかった」と反論しています。

ヴァージン・アトランティックはこの宇宙船に一般乗客を乗せた商業宇宙旅行を来年にも始めるとしていて、日本人を含む600人ほどがすでに予約しているとされています。今回の飛行禁止措置を受け、今後の商業宇宙旅行事業のスケジュールにも影響が出る可能性があります。


画像:Virgin Galactic