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自民党役員人事 菅総理“総裁一任”は?

2021年9月3日 11:48
自民党役員人事 菅総理“総裁一任”は?

菅総理大臣は、週明け6日に二階幹事長の交代を含む自民党役員人事を行う方針で、3日、臨時の役員会などを開催し、一任を取り付けたい考えです。

役員会はまもなく始まるところです。菅総理は総裁選挙の前に人事を行うことで、衆議院選挙に向け刷新感をアピールする考えですが、党内からは異論も出ています。

総裁選挙が今月29日に迫る中での人事は異例で、党内からは、「総裁選で勝った人が人事をやればいい」「もうすぐ任期が終わるのに今、人事をやってどうするんだ。菅総理は追い込まれているのだろう」など批判の声もあがっています。

午後に行われる党の最高意思決定機関、総務会でも、こうした異論が出る可能性があり、スムーズに一任を取り付けることができるかが焦点です。

菅総理は、当初、大規模な内閣改造も視野に検討したとみられますが、党内の反発を受け今回の人事は党役員の交代と、それに伴う補充的な閣僚人事にとどまる見通しとなっています。

人事の焦点は、二階幹事長の後任で、世論の人気が高い河野規制改革担当大臣や小泉環境大臣、石破元幹事長の名前が浮上しています。

しかし、ある閣僚経験者が、「打診されても断る人がいるのではないか」と語るなど、菅総理が思い通りの人事をできるかどうか、不透明な情勢となっています。