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「脱プラ」エコで時短で長持ちなラーメンに

2021年9月1日 18:52
「脱プラ」エコで時短で長持ちなラーメンに

身近な食品の容器の「脱プラスチック」の流れが加速しています。各社、しのぎを削っていて、環境にやさしいだけでなく、私たち利用者が便利になる新たな工夫もされています。

エコに貢献しながら“ちょっとお得”にもなる商品。日清食品チルドが、あるラーメンを1日からリニューアル販売。

それは――

日清食品チルドマーケティング部・飯田あかりさん
「賞味期限が20日間だったものが、40日に延長となっております」

生麺の品質を保つ技術を独自に開発。賞味期限を長くすることで、食品廃棄の削減にもつながる“エコ”をテーマにしたラーメンです。

また、湯切りする必要がなく、麺をゆでたお湯をそのままスープに使うことが可能に。CO2削減へつながるエコ、かつ時短にもなる調理方法も提案しています。

環境に配慮したプロジェクトに力を入れている日清食品チルド。さらに“あるもの”をなくしました。

日清食品チルドマーケティング部・飯田あかりさん
「包装の際にプラスチックトレーの使用をなくすことで、プラスチックの使用量の削減に取り組んでおります」

麺などを包装するときに使っていたプラスチックトレー。これをなくすだけで、今年度15トンの削減が見込まれるとのことで、今後も対象の商品を拡大していきたいとしています。

   ◇◇◇

エコで“長持ち”一石二鳥の工夫はコンビニでも。

ファミリーマートが展開する“お母さん食堂”の総菜です。総菜のふたに特殊な“フィルム”を使うことで、プラスチックの使用量を削減できたといいます。

さらに――

ファミリーマート広報部・樋口雄士さん
「容器の中の空気を抜いて真空にしたあと、それぞれの商品、最適な気体を注入して鮮度を保つ技術。ガス置換包装の商品を開発しました」

鮮度を保つ技術を使い、消費期限を最大3日程度長くすることが可能に。外出自粛などの影響で、この総菜商品の先月の売り上げは、今年1月と比べ約2割伸びているといいます。

ファミリーマート広報部・樋口雄士さん
「コンビニでも環境に配慮した商品を多数取りそろえているというところを、多くの方に知ってほしいと思っております」

   ◇◇◇

そして、エコで“長持ち”するだけでなく、ゴミ捨てが楽になる“ありそうでなかった”新商品を、J―オイルミルズが先週、販売しました。

見た目もおしゃれな紙パックの食用油です。

紙に代えることで、この商品ではプラスチックを約6割削減できるとしています。でも、心配なのが“油の状態”ですが…。

J―オイルミルズ油脂事業部・沼倉克行さん
「油の天敵が酸化。(原因は)光と酸素ですので、こちらの酸素バリア性も高いですし、光も通さないので、従来のボトル製品が賞味期限1年だとすると、こちら2年まで延長できてます」

“酸化”を防ぐ独自の技術を紙パックに施したことで、なんと、賞味期限が1年から2年と倍になりました。紙だと小さく折りたたむことができコンパクトに。ゴミ捨ても楽になるということです。