中国 “処理水”放出方針「誤った決定」
福島第一原発の処理水について、東京電力が沖合1キロの海に放出する方針を発表したことを受け、中国政府は「誤った決定を下した」と批判しました。
処理水の海洋放出をめぐっては、東京電力が25日、海底トンネルを掘っておよそ1キロ沖合の海に放出する方針を発表しました。
これを受け中国外務省の報道官は26日の会見で、「国内外の疑問や反対を顧みず、汚染水放出という誤った決定を下した」と批判しました。そして、「日本側には各方面の懸念を解決しようとする誠意がない」とした上で、「利害関係国や国際機関と協議し、合意に達するまでは無断で放出してはならない」と、これまでの主張を繰り返しました。
処理水の放出方針については、韓国政府も25日、一方的な措置だとして深刻な懸念を表明し、周辺国と協議を重ねるよう求めています。