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コンビニに100均や生活雑貨 狙いは?

2021年8月20日 21:03
コンビニに100均や生活雑貨 狙いは?

生活に欠かせないコンビニエンスストアが、いま新たな展開を見せています。長引く巣ごもり生活にあわせて日用品を充実させたほか、有名店とタッグを組んだ雑貨の販売を始めています。

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これまでコンビニではあまり見なかった“お得感”を感じさせる商品。

記者
「こちらファミリーマートの店内なんですが、100円均一と書かれた商品がたくさん並んでいます」

“日常使い”の食品用ラップやペタッと貼れるゴミ袋などのアイデア商品もありました。

コンビニチェーン「ファミリーマート」が全国の店舗で販売している日用品です。「100円」という価格にこだわった背景には…

ファミリーマート・日用品担当 梶山幸一さん
「コンビニの日用品は少し高いなというイメージがございますので、お客さまがお買い求めやすい価格帯で展開することでコンビニを使っていただこうと」

新型コロナウイルスの影響で、ますます“節約志向”が高まっていることも背景にあります。これまでコンビニであまり日用品を買わなかった30代から50代の女性が購入層の半分ほどを占めているということです。

そのファミリーマートは8月、西武新宿線の駅の敷地内に無人決済システムを導入したコンビニをリニューアルオープン。

無人レジまでの動線は1本となっていて、ヒトとの“接触”を減らし、買い物をすることができます。

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“コロナ禍”でますます便利になっていくコンビニ。

最大手「セブン-イレブン」では店内に100円ショップ・ダイソーやロフトなどの生活雑貨コーナーを実験的に展開。

記者
「こちらのセブン-イレブンでは100円ショップ・ダイソーなどの商品も売られています」

普段のコンビニでの買い物のついでに、“ステイホーム”に便利な生活雑貨などを購入することができます。“コロナ禍”で高まる“まとめ買い”ニーズを取り込む狙いがあるということです。

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一方、今ローソンで進められているのが…

ローソン・経営戦略本部 木下剛部長
「こちら一面に無印良品の品ぞろえをしています」

靴下やシャツなどの衣料品にシンプルなデザインで使いやすい文房具、ハンガーなどの生活用品や調理器具など、500種類ほどの商品がずらりと並ぶ「無印良品」の売り場です。

近所に住む買い物客
「コンビニって身近な家の近くにあるので、種類も豊富ですし、いろんな商品が買えるのはいいなって思います」

その「無印良品」の人気商品といえば、大きな鶏肉が入った「バターチキン」などのレトルトカレーです。

中にはこんなお客さんも…

近所に住む買い物客
「主人もリモートワークで家にいるので、手軽に食べられる昼ご飯として購入することが多いです。わざわざ無印良品の店舗まで行かなくても手軽に購入できるのですごく便利だなと思います」

現在、首都圏の100店舗ほどで実験的に展開しているという「無印良品」の売り場。商品の品ぞろえを豊富にすることで…

ローソン・経営戦略本部 木下剛部長
「便利という機能以外にお客さまのニーズやご要望に応えられる品ぞろえがどういうものがあるのか検討していきたいと思います」

従来の便利さだけでなく、“コロナ禍”の顧客のニーズを細かくくみとるきっかけにつなげたいとしています。