×

妊婦入院できず…柏市「非常に厳しい状況」

2021年8月19日 15:04
妊婦入院できず…柏市「非常に厳しい状況」

千葉県柏市で、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中だった妊婦が自宅で産気づいたものの、入院先の病院が見つからないまま自宅で出産しその後、赤ちゃんが死亡していたことがわかりました。

千葉県などによりますと、柏市に住む妊娠8か月の30代の女性は今月11日に新型コロナへの感染が判明したのち、せき症状などが悪化したことから今月15日から保健所が入院先の病院を探しましたが見つからなかったということです。

その後、17日午前、おなかの張りや出血などがあったため保健所だけでなく女性のかかりつけ医なども、入院先を探しましたが見つからず、夕方、自宅で出産をしたと報告を受け救急隊が駆けつけたときには赤ちゃんは心肺停止状態でその後、死亡が確認されたということです。女性の命に別条はありませんでした。

柏市の担当者は、「病床がひっ迫する中で妊婦に限らず、患者の入院調整に時間がかかり非常に厳しい状況にある。県にさらなる病床の確保などを訴えていきたい」と述べました。