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「モデルナアーム」30・40代女性に多い

2021年8月4日 21:23
「モデルナアーム」30・40代女性に多い

モデルナ社の新型コロナウイルスのワクチン接種の数日後に、腕が赤くなるいわゆるモデルナアームは、30、40代の女性に特に多くみられることがわかりました。

厚生労働省の研究班が、モデルナ社のワクチンを接種した自衛隊員で調べたところ、接種後数日たってから、腕が赤くなるいわゆる「モデルナアーム」は男性よりも女性に多くみられ、1回目の接種後、20代の女性では2.6%にみられましたが、30代女性では8.1%、40代女性では7.8%と、特に多いことがわかりました。理由はまだわからず、食物アレルギーや、ぜんそくなどとの関連もなかったということです。

また、モデルナのワクチンの2回目接種の翌日に、37.5度以上の発熱があった人は78%にのぼり、翌々日にも20%が発熱していましたが、その後は、ほぼ解熱したということです。また、2回目接種の翌日に体調悪化で仕事を休んだ人が35%いて、接種の翌々日も15%近くが休んでおり、調査を担当した順天堂大学の伊藤澄信客員教授は「職場では、接種翌日や翌々日に勤務できない人がいることを前提にして、勤務を考えてほしい」と述べました。

一方、年代別で接種後の症状の有無を調べると、「腕の痛み」のみ年代が高い方が多く、それ以外の症状は、若い人ほど多くみられる傾向がありましたが、ファイザーのワクチンよりは年齢による差が少ないということです。

男性より女性の方が症状が多くみられる傾向は、ファイザーと同じでした。新型コロナウイルスに感染したことがある人は、感染したことがない人に比べて、1回目の接種後、発熱やけん怠感などがある人が多かったということです。

伊藤客員教授は、「感染によって基礎免疫がついていると、初回接種でも副反応が出る。1回目に副反応が強く出る人は、どこかで感染していたのかもしれないと考えられる」と話しています。