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選手村で“飲酒騒動”…選手は本国へ送還

2021年8月4日 8:58
選手村で“飲酒騒動”…選手は本国へ送還

東京五輪で、新型コロナウイルス感染が拡大しかねない事態が起きています。選手村で飲酒騒動を起こした外国人選手が本国に送り返されたほか、無観客の競技を見ようと人が集まっています。一方、全国的な感染拡大を受けて、夏の旅行取りやめが相次いでいます。

■選手村で“飲酒騒動” 選手は帰国

東京オリンピックで、新型コロナウイルス感染が拡大しかねない事態になっています。7月30日の深夜から翌未明にかけ、選手村の公園で複数の外国人選手らが、マスクを外して大声で話しながら酒を飲み、警察官が駆け付ける騒動になりました。

組織委員会は、飲酒していた選手らが所属する7~8の国・地域の選手団に対し、厳しい注意喚起をしたことを明かしました。

騒ぎを主導していた国のオリンピック委員会からは謝罪の文書が提出され、関わった選手全員が、本国に送り返されました。

■無観客競技も“密”対策に苦慮

東京・江東区のスポーツクライミングの会場近くでは3日夕方、観戦している人の姿がありました。

競技は無観客ですが、外から見ようとする人が集まり、「この辺りで立ち止まらないでください」とアナウンスがされました。見に来た1人は「一生に一度なんで、本当に記念です」と話しました。

大会のスタッフらは「密」対策に苦慮しています。

■旅行や帰省「原則中止」を…影響も

この夏も自由にできそうもないのが、旅行や帰省です。3日夜、1都3県の知事は人の流れを抑制するため、夏休みの旅行やお盆の帰省を原則中止し、都県境を超える移動を控えるよう呼びかけました。

愛知県が実家という人に東京・渋谷で聞くと、「LINEで『今回は帰らない』って(家族に伝えた)」と話しました。神奈川・横浜では「自分で守るしかないので、大人しくしています」という声が聞かれました。

神奈川・箱根の旅館「箱根藍瑠」では、既に影響が出始めていました。夏休みにもかかわらず、空室が目立ち始めているといいます。

神奈川が緊急事態宣言の対象地域に追加されたことで、8月の宿泊予約のキャンセルが相次ぐようになりました。感染拡大を理由にした旅行取りやめが多いといいます。

渡辺支配人
「人の移動を抑えるというのであれば、われわれ宿泊業もそうですけれども、(協力金を出し)営業自体を止めるなど、強い措置が必要になってくるのではないかと感じます」

(8 月3日『news zero』より)