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Z世代女子 コロナ禍で花の自販機が人気

2021年8月4日 11:42
Z世代女子 コロナ禍で花の自販機が人気

コロナ禍でおうち時間が増え、「#丁寧な暮らし」に憧れる若者が増える中、新宿駅にユニークな「花の自動販売機」が出現したことが話題。価格の安さや、人と接触せずに早朝や深夜にも買える気軽さなどが人気の背景だと若者研究の第一人者の原田曜平さんが分析しています。

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■「若者トレンド発表会」で「花の自動販売機」が話題

若者研究の第一人者として知られるマーケティングアナリストの原田曜平さんが主催する「若者トレンド発表会」が毎月1回行われています。参加する数十人の大学生が、身の回りで流行っているモノを発表するオンライン会議で、7月は「花の自動販売機」が話題となりました。

コロナ禍で人と接触しない自動販売機のニーズが急速に高まっています。それが飲料やグッズにとどまらず、小田急新宿駅の西口地下には、期間限定で「花の自動販売機」が登場しました。

この「花の自動販売機」は、通勤や通学、買い物ついでの電車を乗り降りする合間に花を購入できます。花屋に立ち寄る時間がなくても、誰かに花を贈りたい、自分へのご褒美が欲しいという人にはぴったりです。

価格は手頃でワンコインの500円から3000円ほど。また、「フォーチュンフラワー」にはその日の運勢を試せる花みくじがついています。「満開」から「7分咲き」、「5分咲き」、「3分咲き」、「つぼみ」までの5種類の運勢と、仕事、恋愛、友情に関する一言アドバイスも掲載。


■コロナ禍でおうち時間が増え、Z世代女子には「#丁寧な暮らし」に憧れる

このアイテムに注目した津田塾大学の峯桃花さんは、コロナ禍でおうち時間が増え、「#丁寧な暮らし」に憧れるようになり、自宅にお花を飾るようになったといいます。「花の自動販売機」のほか、よくUNIQLOのお花屋さんで1束330円のお花を買っているといいます。手頃な価格で、自分へのご褒美として、何気ない日常をアップデートできるような感覚になると話しました。

7月5日から9月30日の期間限定で「花の自動販売機」を設置した日比谷花壇によりますと、花の自動販売機は、当初からビジネス・アイデアとしてあったものの、新入社員研修の中で生まれた発案から企画を開始し、売り上げは予想より超えていて、20代の女性に特に人気があるということです。おみくじがついた「フォーチュンフラワー」が最も売れているそうです。

もっと気軽に花を贈る、もっと気軽に花を飾る文化を広めたいと企画された「花の自動販売機」は、期間限定のあとも、すでに数か所から導入したいというオファーが来ているということです。