宣言6都府県に拡大 東京は月曜の感染最多
東京は新たに2200人に迫る感染者が確認され、月曜日としては過去最多となりました。2000人超えが、この1週間続いています。
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2日午後8時、神奈川県横浜市。再び出された緊急事態宣言初日、酒の提供自粛が求められる中、にぎわう店内。宣言が6都府県に拡大された2日、神奈川では過去最多1686人の感染が確認されました。要請に従い、酒の提供を控えている飲食店は、来店客がまばらでした。
来店客(40代)「もう身内以外で(外食は)しないですね。個人的にはワクチンに希望を見いだしている」
要請に従い酒提供せず・飲食店店主「お客さん『お酒提供できない』と話を聞いたら。3分の2くらいのお客様がもう帰っちゃう。店はダメージ受けていますが早くおさまってほしいから(要請に従う)」
そして、東京の新たな感染者は7日連続で2000人を上回る2195人。1週間前から700人以上増え、月曜日としては過去最多を更新しました。30代以下がおよそ7割を占め、保育園では、3歳から5歳の園児23人が感染するクラスターも。
感染力の強いデルタ株は900人の感染が確認されました。福島県でも過去最多を更新するなど、全国の感染者は8378人。重症者は704人で700人を超えるのは6月20日以来です。
宣言に追加された大阪。2日夜、通天閣が再び赤く染まりました。
大阪府民「オリンピック開催が強行突破だったんじゃないかなって思うし。オリンピックはよくて一般市民は(宣言で)我慢ってどうなんかな」
串かつ店では。
「(Q 何を飲んでる?)ノンアルコールビールです」
要請に従い酒の提供はナシ。
要請に従い酒提供せず・串かつ店店長「(緊急事態宣言が)出たものはしようがない。早いところおさまって今月いっぱいで解除してもらえたらなと願うだけですね」
大阪府・吉村知事「なんとか、ぐーっと上がっている高い第5波の山をできるだけおさえて、医療のひっ迫を防いでいく。できるだけ早くワクチンを広めていく」
埼玉県では。
埼玉県・大野知事「若い人にうつっているので頼みますね」
「はい。頑張りまーす」
大野知事が駅前で協力の呼びかけ。
大野知事「6月には夜の街、飲み屋でのクラスターは埼玉県1件も発生しませんでした。ところが、このところ7月の後半だけで20件近くのクラスターが発生しています。感染防止を徹底していただきたい」
ただ、こんな声も。
埼玉県民「(緊急事態宣言について)いつも同じこと言われるとなかなかね。今まで通りですよね。何も心に響くものがなくて」「ニュースでもやってますよね若者の『オリンピックやってるんだから私たちも何やってもいい』とは言わないけど、なんか無法地帯」
千葉県では、2年ぶりに開設されていた11か所の海水浴場が2日から全て閉鎖されました。
宣言で閉鎖した海の家関係者「(スタッフ)みんなもバイトで困っちゃうし、これから1か月丸々無職になっちゃうし、だから本当に困っています」
歯止めをかけたい感染の急拡大。ベッドに横たわるのは、デルタ株に感染し都内の病院に入院している20代の男性。2回のワクチン接種を済ませていたといいます。
医師「最初の症状あったら教えてほしいんですけど」
入院中の男性(20代)「のどの痛みと熱でした」
医師「友達と遊びに行ったりはされていましたか?」
入院中の男性(20代)「友達と外に遊びに行くというより、ご飯を食べたりはしました。結構2人とか。日々の手洗いとかちゃんとするようにはしてますし、消毒とかもするようにしています」
医師「ワクチン2回打ったにもかかわらず、うつってしまったんですね。若い人たちにメッセージはありますか?」
入院中の男性(20代)「ワクチンを打ってもかかっちゃうことがあるので、やっぱり油断しないで気をつけてほしいですね」
埼玉県内の病院に入院中の50代男性は、中等症で入院していましたが、重症化し、人工呼吸器をつけることに。
医師「(電話で)奥様たちと会話されてます?」
「いや全くしてないです」
医師「それしていただいて本当今ギリギリで。人工呼吸で必ず生還できると我々信じて治療しますので」
コロナ患者用のベッドは日に日に埋まり、重症も中等症もほぼ満床だといいます。
自治医科大学附属・さいたま医療センター 讃井將満副センター長「(感染者数は)今までに経験していないスピードで上がってきている印象。非常に危機的な状況の前夜みたいなところ。1~2週間後に入院すべき人が入院できない。救うべき命が救えないという状態がやってくる可能性が高い。すでに本来であれば入院した方がいいという人が入院できなくなりつつある。自宅療養中に亡くなってしまうという方が発生しかねない。いつ発生してもおかしくない状況」
(8月2日放送『news zero』より)