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専門家危機感「経験ない爆発的な感染拡大」

2021年7月29日 15:10
専門家危機感「経験ない爆発的な感染拡大」

新型コロナの感染拡大が続く東京都は分析会議を開き、専門家は、「これまで経験したことのない爆発的な感染拡大に向かっている」と強い危機感を示しました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「新規陽性者数の7日間平均、これは2000人近くに及んでおります。これまで経験したことのない爆発的な感染拡大に向かっております。現在の新規陽性者数の増加比が継続することは、早急に回避しなければなりません」

東京都医師会・猪口正孝副会長「入院患者数は6月下旬から約1か月で倍増しており、救急医療提供体制のひっ迫が始まっております」

都内の感染者は、27日が2848人、28日が3177人で、2日連続で過去最多を更新しています。

専門家は「爆発的な感染拡大にむかっている」として、今の増加ペースが続くと、2週間後には感染者が1日およそ4532人となり、医療体制が危機に瀕するため、早急に回避しなければならないと危機感を示しています。

入院患者も6月下旬から倍増して2995人となり、専門家は「医療体制のひっ迫が始まっている」と警鐘を鳴らしています。

また、感染力の強いデルタ株への置き換わりも急速に進んでいます。

専門家は「デルタ株が市中に広がってるとみられ、すでに感染の主体といえる状況」と指摘しました。