政府は埼玉、千葉、神奈川、大阪にも緊急事態宣言を発出する方針を固めました。期間は来月２日から３１日までで、東京と沖縄の宣言についてもあわせて延長する方針です。

複数の政府・与党幹部によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は埼玉、千葉、神奈川の首都圏３県と大阪に対し、緊急事態宣言を来月２日から来月３１日まで発出する方針を固めました。東京と沖縄への宣言についてもこれにあわせて来月２２日の期限を３１日まで延長する方針です。

また、北海道、石川、京都、兵庫、福岡に対しては、まん延防止等重点措置を適用する方針です。期間は来月２日から３１日までです。

政府はこうした方針を３０日、専門家に諮ったうえで国会に報告し、対策本部を開いて正式決定することにしています。

一方、菅首相は東京オリンピックが感染拡大に与える影響について「ない」と断言しました。

菅首相「オリンピックのことについては、人流が増えたり、あるいは外国人の方から日本人に感染が広がるとか、そうしたものを避けるための水際対策をしっかりやっておりますので、そこはない」

一方、東京の緊急事態宣言が来月３１日まで延長されると、来月２４日に開幕する東京パラリンピックも緊急事態宣言下で始まることになります。自民党幹部が「観客を入れるのは厳しい」と指摘するなど、パラリンピックも無観客での開催となる可能性が高くなっています。