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前十字じん帯断裂の廣田 大会直後に手術へ

2021年7月27日 19:40

東京五輪バドミントン女子ダブルス代表“フクヒロペア”の廣田彩花選手について27日、関係者への取材で五輪直後に手術を予定していることが分かりました。

現在、廣田選手は「右膝の前十字じん帯断裂」の状態で五輪に出場。そのケガをしたのは、6月18日の全日本合宿の時だということです。一度は、東京五輪出場を断念したといいますが、2か所の病院でMRI検査をした結果、奇跡的に前十字じん帯の断裂以外には半月板、内側と外側の側副じん帯に傷はなく、骨挫傷もなかったため、五輪へ向け治療とリハビリを開始。

負傷してから2週間は練習出来ない状態でしたが、五輪まで1か月の期間があったためコートに立てたと言います。大会が終わった直後には手術を予定していて、全治6か月を要する見込みだと、関係者が話します。

右膝にはプレー制限がかかる程のプロテクターを装着して東京五輪に臨んでいる廣田選手。27日には決勝トーナメント進出を決め、「ケガをしたときは『コートに立つだけしかできないのかな』と、不安な部分があった。それでもコートに立つとやっぱり負けたくない。決勝トーナメントに行けるのは本当に奇跡のようなものなので、試合が出来る喜び幸せを感じながらやれればいい」と率直な思いを明かしていました。

悲願の金メダルへ向け、満身創痍の状態で戦う世界ランキング1位のフクヒロペア。決勝トーナメントの準々決勝は、29日に行われる予定です。


写真:AFP/アフロ