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異例の「五輪」開幕…“無観客”も人だかり

2021年7月24日 11:52

■異例「開会式」聖火最終ランナーは

東京オリンピック開会の日は快晴で迎えました。異例ずくめの大会が23日、ついに始まりました。

新型コロナウイルスの影響で、各地では公道での聖火リレーの中止が相次ぎました。そして正午すぎ、移動日を除いて114日間かけて全国を回った聖火が、歌舞伎俳優の中村勘九郎さんのもとへ渡り、都庁前でのセレモニー会場にある聖火皿に聖火がともりました。

■「開幕の日」会場外に人だかり

国立競技場で行われる開会式も無観客です。しかし、東京都心が最高気温34度となる中、競技場周辺には人だかりができていました。バスで移動する海外選手も思わず、スマホを向けていました。卓球のラケットを持ち、手を振る人々に応える選手もいました。

観戦チケット持っていた会社員(40代)は「少しでもオリンピックの雰囲気を味わいたくて来ました。(持っていたチケットが)無観客でキャンセルになって。本当は中で見たかったんですけど……」と言います。

20年以上、オリンピックにちなんだピンバッジを集めている夫婦(40代)が、長野大会などのバッジを見せてくれました。この日は、バッジの交換以外にも、ブルーインパルスの飛行を見るという目的がありました。

■「ブルーインパルス」各地で歓声

1964年東京大会でも五輪のシンボルマークを描いた、航空自衛隊のブルーインパルス6機によるアクロバット飛行。午後0時40分ごろ、国立競技場周辺で、新宿御苑で、池袋サンシャイン60展望台で、大勢が飛行を見守りました。「いたいたいた」「これ、五輪マーク!?」「がんばれー」と歓声を上げました。

今回は5色のカラースモークで五輪マークが描かれ、多くの人に興奮を届けました。東京・渋谷で取材した子どもは「カッコよかった!」、父は「ようやくかな、っていう。1年越しですからね」とうれしそうです。

ブルーインパルスの飛行が終わっても帰らない人たちの姿も。国立競技場前に来た女性2人組は「開会式があるって聞いて、2人で待とうかなと」と言います。

――何時間、待つんですか?
「6時間…? わくわくします。無事に開催してほしいなと思います」

■開会式ボランティア「役割を全う」

会場に行けない異例の大会だからこそホテルで応援する、というプランもあります。ホテルインターコンチネンタル東京ベイでは、「ホテルde観戦&応援!プラン」(1泊3万9000円~)として、選手村などを望める部屋に宿泊。大型テレビや高音質のスピーカー、ホテル特製のオリンピック料理で大会を楽しめます。

一方、開会式でボランティアを務める曽根さん(20代)は、無観客が決まり、一度はボランティアへの参加が白紙になりましたが、1週間前に大会側からメールで「選手の方のお手洗いへの案内をお願いしたいと思っています」と連絡がありました。

曽根さん
「賛否両論ありますし、オリンピックやっていいのかやっちゃいけないのかというところでいうと、難しい問題ではあるとは思うんですけど、ボランティアとしてしっかり自分の役割を全うしていきたいなと思います」

■各地で「反対デモ」…警察と衝突も

都内各地では、「オリンピックはどこにもいらない!」「オリンピックより命を守れ!」と唱える反対デモが相次ぎました。交通規制された国立競技場周辺では、デモ隊と警察が衝突しました。

デモ隊
「少なくとも何の何条の要請に基づいて(警察側は)やっているのか言ってください
警察
「あなた方と法律論争する気はございません」
デモ隊
「法律論争はしなくていいの!」「うるさい、バカヤロー!」

国立競技場周辺での反対デモで、男1人が公務執行妨害の疑いで警視庁に逮捕されました。

■“直前”の競技場で有働キャスターが取材

午後5時半ごろ、海外メディアが続々とやってくる中、浴衣を着た女性が「ウェルカム・トゥー・ジャパン」と歓迎していました。

有働由美子キャスター
「ちょうど開会式開始まで1時間半を切ったのですが、本来だったらここ(競技場前)はチケットを持っている人でいっぱいなはずなのですが、閑散としています。外国メディアと一部関係者がいるだけです」

「(入場には)厳しいチェックが行われています。今回、メディアも非常に数が限られていまして、私たちを含めて入ることができません」

開会式まで1時間15分ほどになって、関係者の人たちが入場していきます。

有働キャスター
「ボランティアの皆さんですか?」
ボランティア
「はーい」
有働
「気を付けて行ってらっしゃい」
ボランティア
「行ってきます!」

水玉の衣装を着た2人に話を聞くと、「選手団の方をお迎えするボランティアをやっています」と教えてくれました。

有働
「選手たちをリードしていく?」
ボランティア
「そうです、そうです」
有働
「ということは(テレビに)映りますか?」
ボランティア
「かもしれない」
有働
「それで、その衣装なんですね。かわいい!」
ボランティア
「『とにかく楽しんで』と言われてきました」

■海外メディア「いい決断」

異例のオリンピックについて、海外メディアに聞きました。

有働
「コロナの中でオリンピックが開催されることを、どう思いますか?」

クロアチアのメディア
「スポーツは人生のお祝いだから、この状況では特に、人生をお祝いするべき。これはとてもいい決断だった」

ケニアのメディア
「東京では緊急事態宣言が出ていて、みんなコロナのことを心配している。会場の外に出て驚いた。多くの日本人が興奮して『日本にようこそ! 来てくれてありがとう!』と言ってくれた。それは全く想像していなかった」

午後8時前、東京駅前ではカウントダウンが行われ、多くの人が開幕の瞬間を目に焼き付けようとシャッターを切っていました。

(7月23日『news zero』より)