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東京で感染1000人超え…隣接する県でも

2021年7月16日 21:25
東京で感染1000人超え…隣接する県でも

東京は、3日連続で感染者が1000人を超えました。東京に隣接する県でも感染は拡大傾向になっています。東京・新宿区の発熱外来からは「今月終わる頃に、8~9割くらいはデルタ株(インド型)が占めているんじゃないのかな」との声も…。

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16日、東京で新たに感染が確認されたのは1271人です。9日に比べ449人増え、感染の再拡大に歯止めがかかりません。

16日午後4時すぎからは─。

「(緊急事態宣言)実施期間中は外出を控えてください」

都は、大学が多い市ヶ谷駅前で若者に向け、不要不急の外出自粛や路上での飲酒防止などを呼びかけました。

また、東京に隣接する県でも感染は拡大傾向になっています。神奈川県は緊急事態宣言を国に要請することも含め検討していて、16日午後6時から対策本部会議を開きます。

神奈川県民
「緊急事態宣言について、若い人が非常に感染している人が多いので、やむを得ないかな」
「(あまり)効果的な感じがしない。逆に(宣言が)なかったときに緩くしているわけでもないし」

現在、飲食中の感染対策を徹底する「マスク飲食実施店」の認証を受け、午後7時まで酒の提供を行っている横浜の飲食店では─。

いっちゃが関内店 投山徹さん
「それ(緊急事態宣言)を考えると怖いくらい。どうなってしまうんだろうかと。以前にもお酒が提供できない時間帯・日があったが。お客さんがほとんど来ない状態、それがまたくると思うと非常に厳しいですね」

    ◇

東京・新宿区のクリニックの発熱外来では、15日も発熱と肩の張りを訴える男性の姿がありました。男性は抗原検査とPCR検査の結果、陰性でした。ただ、こちらでもいま、デルタ株(インド型)が急速に広がっているといいます。

新宿ホームクリニック 名倉義人院長
「第5波に関していえば、デルタ株(インド型)が猛威を振るっている状況で」

スクリーニング検査の結果デルタ株(インド型)の割合は、先月は20%程度だったのが、今月は50%を超えているといいます。

新宿ホームクリニック 名倉義人院長
「この広がるスピードを見ていると、今月終わる頃には、もうほとんど8~9割くらいはデルタ株(インド型)が占めているんじゃないのかなという印象」

政府分科会の尾身会長は─。

新型コロナ対策分科会 尾身会長
「新型コロナウイルスとの戦いにおいて、まさに山場だと考えています」

オリンピックや、夏休みなどが重なる8月下旬までが「山場」だとし、緊急事態宣言中に感染拡大を少しでも抑えることが重要だと語りました。