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再び“宣言”東京…飲食店などに新たな影響

2021年7月14日 17:58
再び“宣言”東京…飲食店などに新たな影響

14日も各地で厳しい暑さとなりました。一方で、大気が不安定な状況が続いていて、局地的な激しい雷雨となっています。

    ◇◇◇

14日は西日本から東日本の各地で気温が上昇しました。全国414地点で、30℃以上の厳しい暑さとなりました。

プールにきた親子は─。

「梅雨明けてから来られたらと思ってたので。きょういい天気になったので来られてよかったね」

中国地方は、13日、梅雨明けし、広島市では2日連続で最高気温が30℃を超えました。

女の子は─。

「(Qきょう暑い?)あつい」

子どもたちがプールで冷たい水の感触を楽しんでいました。

    ◇

富山市は、14日朝から強い日差しが照りつけ、気象庁はこの先も晴れる日が多くなることから、北陸地方で梅雨明けしたとみられると発表しました。平年と比べて9日早い梅雨明けです。

梅雨明けとともに熱中症への警戒が必要な中、石川県金沢市の小学校では、ちょっぴり緊張した様子の児童4人の姿がありました。6年生と5年生の4人は、熱中症で倒れた70代の男性を助けたとして、14日、表彰されたのです。

「その勇気ある行動は、他の模範となる素晴らしいものであります」

先月11日の下校中、おぼつかない足取りで自転車を押す男性に、男児の1人が「大丈夫ですか」と声をかけたといいます。その後、男性が倒れた際、木陰で、帽子であおぐなど救急車が到着するまで介抱したということです。

男性に声をかけた6年生 の若尾紬生くん
「おじいさんが倒れて少しびっくりしたんですけど、助けられてよかったと思うし、今後もやっていきたい」
「(Q救助方法はどこで習った?)特に習ったところはないんですけど、何かしてあげなきゃという思いが強くてとっさに」

表彰した協議会の代表は、人と関わりにくいコロナ禍で子どもたちがとった行動を大きく称えたいと話していました。

    ◇

秋田県美郷町では、地元の園児たちが山あいに広がる農園を訪れました。

「おはようございます!」

お目当ては、紫色に色づいたブルーベリーです。小さな手でひと粒ずつもぎとり、そのまま、ぱくり。もぎたての味は─。

男の子
「おいしい」
女の子
「おっきいの見つけた」

14日は横手市で32℃を超えるなど、県内各地で真夏日になりました。こまめに水分補給をするなど、熱中症対策をしながら夏の味覚を楽しんでいました。

男の子
「でっかい」

    ◇

本格的な猛暑を前に、大阪では暑さ対策の新製品を紹介する展示会が開かれています。冷たい水を循環させて体温の上昇をふせぐマスクや、作業ベストなどが展示されています。会場では、コロナ対策の換気をしながら涼しさを維持する製品も目立ちました。

厳しい暑さの一方で、14日も列島の広い範囲で大気の状態が不安定になりました。京都市では午前11時頃、突然、激しい雨が降りました。大阪市ではひょうのようなものが降る様子や、マンホールから水が噴き上がる様子も見られました。

兵庫県神戸市では、14日午後1時、どしゃぶりの雨が降り、雷もごろごろと音を立ててなっていました。

雨は梅雨が明けた、中国地方でも降りました。あたりがかすんで視界が悪くなるほど、どしゃぶりとなりました。この後も局地的な激しい雷雨に警戒が必要です。

    ◇

一方、東京が再び緊急事態宣言の期間に入り3日目、飲食店や観光業に新たな影響が出ています。

東京・台東区にある体験工房─。

「これ、入れていただいて」

ここで体験できるのは、生地作りからチャレンジするたい焼き作りです。定番の粒あんだけでなく、カレーやチーズといったちょっと変わった味つけのたい焼きを作ることもできます。

普段は外国人観光客にも人気ですが、コロナの影響で客が激減し、さらに4度目の緊急事態宣言が出て以来…。

浅草たい焼き工房求楽の店長は―
「7・8・9月ぐらいまでのキャンセルが結構相次ぎました」

夏休みシーズンに入っていた予約のキャンセルが、相次いだといいます。

浅草たい焼き工房求楽の店長は―
「こういう状況なので、店側としても来てほしいとか言えないんですよね。受け入れざるを得ないのが現状でございます」

また、たくさんのお客さんを迎えられるように、今できることをやって踏ん張りたいと話していました。

    ◇

青森市の幼稚園で、14日、行われたのは毎年恒例のねぶたごっこです。体育館には職人が作ったもの以外に、子どもたちが段ボールで作ったねぶたが用意されました。

子どもたちは─。

「(Qどんなとこ楽しい?)はねるとこ」
「毎日やりたい。つかれがとれる。毎日やりたい」

東北三大祭りのひとつ、青森のねぶた祭りは、2年連続で中止となりましたが、本当のお祭りに負けないくらい、元気いっぱいのかけ声が響いていました。