イギリス・ロンドンで警察が出動する騒ぎとなりました。サッカー・ヨーロッパ選手権で地元イングランド代表が勝利し、多くのサポーターたちが街中に集結し、一時、緊迫する場面もありました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。

■イギリス　サッカー“イングランド勝利”ロンドン騒ぎに…
（イギリス　感染者５００万７９６４人　死者１２万８５６５人　米ジョンズ・ホプキンス大　８日午後４時時点）

５００万人以上が感染したイギリス。

現地時間７日夜、ロンドンの中心部では大騒ぎが続き、バスの上に乗る人もいて、周囲の交通は完全に麻痺していました。

大勢の人々が興奮した様子で、大声で叫び、ほとんどがマスクをしていません。中には、信号に登ってる人や、電話ボックスに立つ人もいました。

実はこの日、ロンドンで行われたサッカー・ヨーロッパ選手権の準決勝で、地元イングランド代表が勝利しました。試合後、一部のサポーターらが街中に繰り出し騒ぎとなったのです。

イギリスの７日の新規感染者は、およそ３万２０００人で、３万人を超えたのは、ことし１月以来となっています。

７日、ＷＨＯ（＝世界保健機関）は、世界全体の死者が４００万人を超えたことを明らかにしました。

ＷＨＯ・テドロス事務局長
「アフリカ・アジア・中南米の一部で死の波が引き起こされている。変異株がワクチンとの競争に勝利しつつある」

■韓国　“第４波”感染急拡大の中…東京五輪選手団の結団式
（韓国　感染者１６万４０２８人　死者２０３４人　韓国・保健当局　８日発表）

お隣、韓国では感染が急拡大、本格的に第４波に入ったとみられます。

金富謙首相
「この１年半積み重ねてきた我々の感染対策が、今絶体絶命の山場を迎えている」

ＰＣＲ検査の会場には長蛇の列がありました。８日発表された１日の新規感染者数は１２７５人と、およそ半年ぶりに過去最多を更新しました。

こうした中、現地時間８日午後３時、ソウルでは、東京オリンピックに参加する選手団の結団式が開かれました。

バレーボール代表選手
「今、コロナ禍で厳しい状況ですが、私たちが少しでも力になれるようベストを尽くします」

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一方、先月ＥＵの首脳会議に出席したルクセンブルクのベッテル首相が、会議の直後に陽性と判明し、症状が改善せず、今週、入院しました。

会議にはドイツのメルケル首相などＥＵ諸国の首脳陣らが参加しました。ＥＵのミシェル大統領がベッテル首相に話しかける場面も見られました。ベッテル首相は重症ですが、容体は安定しているということです。

■アメリカ　「ヒーロー」医療従事者らのパレード
（アメリカ　感染者３３７７万４４４人　死者６０万６２１８人　米ジョンズ・ホプキンス大　８日午後４時時点）

これまでに世界最多の３３７７万人以上が感染したアメリカ。

去年、世界の感染の中心となったニューヨークでは７日、大規模なパレードが行われ賑やかなムードに包まれていました。沿道から紙吹雪をまく人たちの姿もありました。そこには「サンキューヒーローズ」の文字もありました。

笑顔のニューヨーカーが、「ありがとう」と沿道から声をかける中、医療従事者らのパレードが行われ、コロナからの復活を印象付けていました。「ヒーロー」としてたたえられていたのは、感染リスクがある中で勤務にあたったエッセンシャルワーカーたちです。

先導したのは、アメリカで最初にワクチンを接種した看護師の女性です。医療従事者や警察官、公共交通機関の職員らおよそ２５００人が参加し、沿道からは大きな歓声が上がっていました。

ニューヨークでは、１８歳以上のおよそ７３％が少なくとも１回のワクチン接種を終えています。

「彼らはみんな最高に素晴らしい人たちです。みんなを救ってくれて、本当にありがとうございます」
「ニューヨークが戻ってきた。オープンだよ。ワクチン接種を受けて、マスクをとって楽しみましょう」

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世界では、１億８５００万人以上が感染し、死者は４００万人を超えました。（世界　感染者１億８５０７万８８８２人　死者４００万１７９１人　米ジョンズ・ホプキンス大　８日午後４時時点）

少なくとも１回ワクチン接種を終えた割合は、イギリスでおよそ６７パーセント、日本はおよそ２６％となっています。