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北朝鮮から多くのロシア職員が帰国

2021年7月7日 2:59

北朝鮮が新型コロナウイルス対策として厳しい国境封鎖を続ける中、平壌にあるロシア大使館は、外交官や医師など多くのロシア人職員が帰国したことを明らかにしました。

これは平壌のロシア大使館が4日、SNS上に写真を投稿して明らかにしたものです。

それによりますと、今月2日に外交官や医師、技術者など大勢のロシア人職員が、帰国の途についたということで、写真には駅で別れを惜しむ人たちの様子などが写っています。

出国の理由についてロシア大使館は、北朝鮮が国外との人の往来を厳しく制限しているため、大使館職員の交代ができず、すでに契約が終了している職員が帰国せざるをえなくなったとしています。

一方、大使館の業務は継続するとしています。

ロシア外務省は、今年2月、駐在していた外交官がトロッコを押して国境を越え、帰国した映像を公開したほか、3月には、ロシアや各国の大使館員ら38人が、平壌を離れ、中国での隔離措置を経て帰国の途についたことを明らかにしています。

北朝鮮はこれまで新型ウイルスの感染者について、1人も出ていないと主張していますが、先月末には金正恩総書記が朝鮮労働党の会議で新型ウイルスに関連して、重大事件を発生させたとして幹部を厳しく叱責したと報じられています。

■写真:在平壌ロシア大使館