×

ワクチン不足 「千人分」予約キャンセルも

2021年7月6日 0:24
ワクチン不足 「千人分」予約キャンセルも

東京の新型コロナウイルスへの感染者数は、16日連続で前の週を上回っています。急がれるワクチン接種ですが、都内ではワクチンが届かず、1000人分の予約をキャンセルしたクリニックも─。

     ◇

1本39円の焼き鳥がウリの都内の居酒屋では、5日も酒を楽しむ客の姿がみられました。店主は、「初めて、昼飲みにも挑戦して(客は)そこそこ入っている」と話しています。

緊急事態宣言が解除され、2週間前から営業を再開しましたが、いま一番の悩みは、ビールの在庫だと言います。

店主「もし(酒提供が)ダメとなったとき、捨てないといけないので」

期限まであと6日となった「まん延防止措置」。延長した場合は、政府が再び酒の提供を禁止するかが焦点です。

店主「(酒提供が)禁止と決まったら完全休業。ソフトドリンクだけだとやっていけない」

     ◇

東京の新たな感染者は342人。16日連続で前の週を上回り、感染の再拡大が止まりません。

切り札とされるワクチン。グルメ情報サイトを運営する『ぐるなび』でも、社員らを対象とした接種を始めましたが、接種に来ていた女性のひとりは社員ではありませんでした。

飲食店の従業員「『飲食店ということで打てますよ』と」

女性は『ぐるなび』に登録している飲食店の従業員で、『ぐるなび』が確保していたワクチンに余りが出たため、近隣の飲食店の従業員にも接種が行われたとのことでした。

飲食店の従業員「お店大変なので、早く打ちたいと思っていました」

     ◇

一方、個別接種を行う都内のクリニックでは─。

クリニック院長「悪い夢でも見ている気持ち。200人分くらい発注して、供給されたのが40人分」

区から供給されるファイザー製ワクチンが激減。

クリニック院長「配給受ける前日に、担当の責任者から『あしたは2割分しかお渡しできないので』と」

今月と来月で1000人以上あった予約をキャンセルする事態に。

クリニック院長「(患者さんも)戸惑いはあったと思う。打てない不安がある人が、少しでも減るようなシステムで再開できるようにしてほしいなと思います」

(7月5日放送『news zero』より)