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カラスが人を襲う被害 この時期増えるワケ

2021年7月5日 19:04
カラスが人を襲う被害 この時期増えるワケ

通行人に勢いよく襲いかかるカラス。通行人は路地へと走って逃げますが。上空から飛んできたカラスに頭を狙われてしまいます。別の男性は数匹のカラスに追いかけられ、身を守るために建物へと避難。

北海道札幌市では、先月からカラスの被害が急増しているのです。すぐ近くには病院があり、職員は通行人が襲われるところを度々目撃していました。

近くの病院職員「歩いている人についていく、追っかけていって。低空で頭すれすれ飛んだりとか。この時期は多いですね」

なぜ今の時期に、被害が相次いでいるのでしょうか?カラスの生態に詳しい専門家は。

札幌カラス研究会・中村眞樹子さん「映像をみると2羽はつがいで親、雄と雌で。下にちょろちょろ歩いてるのがヒナです。親は心配で心配で、動くもの全部に“そばに来ないでくれ”ってその状態で襲っちゃう」

通行人を上から襲っているのは親のカラスで、道路を歩いているのがヒナだといいます。今はヒナの巣立ちの時期で、子育て中の親鳥がヒナを守るために威嚇や攻撃的な行動をとっているといいます。人間が襲われないようにするためには?

中村眞樹子さん「あわてて走らないということと、腹が立つからといってカラスに攻撃を加えない。走らずゆっくり通り過ぎる」

巣立ちのピークは間もなく終わるということですが、注意が必要です。