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出口調査に見る都議選 有権者の判断や選択

2021年7月4日 20:00
出口調査に見る都議選 有権者の判断や選択

任期満了に伴う東京都議会議員選挙の投票は、4日午後8時に締め切られました。各党は「衆院選の前哨戦」と位置づけて総力で臨んだ、今回の都議選。日本テレビが読売新聞と行った出口調査の結果を基に、政治部の佐藤圭一部長が有権者の判断や選択についてお伝えします。

注目するポイントは「1人区の戦い」です。1人区というのは一人だけ当選する選挙区ですが、7つの選挙区があります。「1人区の戦いが全体の選挙結果を占う」と言われていますが、過去の戦いを見てみるとよくわかります。

1人区で前回は都民ファーストが圧勝、さらにその前、8年前は安倍政権が発足した直後で自民党が圧勝しましたが、都議選全体でも同様の結果でした。

今回、日本テレビと読売新聞の世論調査では、千代田区は都民ファの平(たいら)候補がややリードしていますが、大変接戦となっています。

中央区は自民党がややリード、武蔵野市は立憲が優勢、青梅市は都民ファーストが優勢、昭島市は都民ファーストが優勢、小金井市は無所属候補と自民党候補が接戦、島部は自民党が優勢です。

出口調査の結果が幅広いというのも、こうした傾向を反映していて、僅差で競り合っている状が各選挙区で続いています。


以下、出口調査からお伝えします。

小池都政を「評価する」と答えた人は61%、「評価しない」と答えた人は35%でした。

小池都政を「評価する」と答えた人を性別で見てみると、男性の割合が48%、女性の割合が47%でした。また小池都政を「評価する」と答えた人を年代別に見てみると60歳から69歳が18%、70歳以上が30%など年齢が高い人の割合が高くなっていることが分かります。

また1人区の千代田区について小池都政を「評価する」と回答した人の投票先を見てみると、都民ファーストの会の候補者に投票した人が49%、自民党の候補者に投票した人が34%となりました。

投票の際に最も重視した問題を聞いたところ、「新型コロナウイルスへの対応」と答えた人が27%、「東京オリンピック・パラリンピックへの対応」と答えた人が12%、次いで、「子育て支援」、「医療・福祉」、「都と国の関係」、「景気・雇用」と答えた人が多くなりました。

投票の際に「新型コロナウイルスへの対応を重視した」と答えた人が小池都政を評価していたかどうかを見てみると、小池都政を「評価する」と答えた人が66%、「評価しない」と答えた人が31%でした。

いわゆる無党派層が投票の際に最も重視した問題を見てみると、「新型コロナウイルスへの対応」と答えた人が24%、「東京オリンピック・パラリンピックへの対応」が13%、「子育て支援」が13%などとなりました。

東京五輪について観客数を制限して開催する方針を評価するか、しないかを聞いたところ、「評価する」と答えた人が46%、「評価しない」と答えた人が51%でした。

東京五輪について観客数を制限して開催する方針を「評価する」と答えた人がどの政党を支持したのかについて見てみると、自民党が44%、立憲民主党が8%、公明党が6%、都民ファーストの会が8%などとなりました。