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女子大生が都議選語ってみた(前編)

2021年7月2日 12:10
女子大生が都議選語ってみた(前編)

7月4日は東京都議選の投票日。若者の投票率の低さが問題となるなか、都はPRに人気女優を起用するなど力を入れています。若者が選挙に行かないホントの理由は何なのでしょう。Z世代女子のリアルな声を、news every.小西美穂キャスターが聞いてみました。

■Z世代目線で選挙をリサーチ、ブログで発信

座談会の参加者は、津田塾大学総合政策学部2年のれいかさん、みづきさん、なつみさんの3人。6月初めにゼミ生10人でnote「女子大生が都議選語ってみた」を立ち上げ、選挙について調べたことを自由に投稿し、若者に投票に行くよう呼びかけています。

小西(以下、――):みなさんのブログ、すごく面白く読ませてもらいました。長年政治取材をしてきた私ですが、「近い将来、1国民あたり1政治家の推しがいる世界線を夢見ている笑」とか「政治家にもイケおじがいる」とか新鮮で。れいかさんは、選挙をYouTubeの今と昔の状況に置き換えて説明していましたよね?あの発想は私にはないです。

■選挙はYouTube?「参入者増えれば進化」

れいか:私たちの世代は、テレビや新聞をあまりチェックしないので、選挙を一番身近なYouTubeにたとえると若者に共感してもらえるかなと思いました。昔のYouTubeって、今ほど芸能人も参入していなかったですよね。テレビ番組をコピペして流すみたいな状態でつまらなかったし、信頼度も低かったです。でも、参入者が増えると競争が生まれて、利用者も多様化して、どんどん面白いコンテンツが生まれていきました。

それは選挙も同じだ!と思ったんです。「この政治家を応援したい!」って若者も含めて色んな人が選挙に参加するようになれば、政治家もより良くなければ選ばれないですよね。政治家本人のモチベーションも上がるし、選挙で訴える内容(コンテンツ)も多様化するんじゃないかな。

――そもそも選挙とは何か?ということから考えてみたんですね。

れいか:そうです。「そもそも選挙とは何か?それって美味しいの?」って問いを立てて、答えは「多くの人が行けば、噛み応えがあって“美味しい”し、みんなが行かなければ…」。

――行かなければ?

れいか:“激マズい”(全員笑)。

■「議会で寝てるじゃん!」投票行かないと言えない

みづき:そのたとえ、すごくわかりやすい!私はこれまで政治を語る場がなくて、選挙と言われてもなかなかしっくりきていなかったから、なんだか初めてパズルのピースがカチってはまった感じ。

れいか:「政治家が似たようなことばかり言っている」「おじさんが多い」って、政治家の責任を口にするけど、その原因を考えた時に我々も悪いんじゃないかなって思います。そもそも参入していないから。政治家のイメージって、選挙の時だけ街頭演説で「都民の皆さんのために!」ってすごい頑張っていても、議会に行くと「寝てるじゃん!」みたいな(全員笑)。でも、それって、そもそも投票に行っていないんだったら言えませんよねって思うんです。

■女子大生が都議会傍聴「完全に浮いていた」

――ところで、なつみさんは、「フッ軽(フットワークが軽い)」を発揮して、都議会を傍聴したと書いていましたね。初めて見た議会はどうでしたか?

なつみ:傍聴人は全然いないだろうと思ったら、30人ぐらいいたのでビックリしました。人数を数えたら女性は2割ぐらい。年齢も同世代は全くいなくて、完全に浮いちゃってました(全員笑)。

――なにか困ったことは?

なつみ:都議会のホームページがあまり親切じゃなくて、途中で入退室していいのかがわからなかったです。やっぱり行く側としては知りたいなって思いました。30分だけでも傍聴していいんだったら、若者はバイトの合間にでも気軽に行けると思うんです。

■議会傍聴「1回は絶対生で見る方がいい」

――議会の内容には、どんなことを感じましたか?

なつみ:正直、都議会はもう1回行こうかな、って感じにはならなかったです。そんなに面白いものではなかったから。でも1回は絶対に行った方がいいです。

――え?そこは、デジタルネーティブ世代でも、ネットじゃなくてリアルがいいんですね?

なつみ:私たちの世代はネットで録画をみると5分で飽きてしまって、それ以上見ないってなっちゃいます。議場に足を運ぶと、半ば強制的に見ることになるし、録画では伝わらない雰囲気がわかりました。だから議員がどんなことをしていて、自分が住んでいる地域で何が起こっているのか多少なりとも問題意識が持てると思うから、絶対、生で見る方がいいです。

■長くて硬い文章…学生にもわかりやすくして

みづき:私は、引っ越ししてから3か月たたないとその地域で投票できないことを知って、びっくりしました。「3か月って何の基準なんだ?」って。友達に「選挙行く?」って聞いても、「予定があるから行かない」って答えが多かったので、期日前投票の制度を調べてみました。ニュースで詳しく触れているわけでもないし、今の学生は新聞をあまり読まないのでよくわかっていませんでした。調べてみると、なんかまどろっこしく書かれていて、もう少し学生向けにかみ砕いた言葉でも書いてくれた方が制度を利用しやすいです。

――選挙ってハードルが高い?

みづき:大人ばっかりで、時間がかかるイメージもあるし、そもそも周りの友達が行かない。それに文章も長くて硬くて、何を言ってるかわからない部分があるから、「行きづらい」「わかりづらい」というハードルを感じます。それが少しでも低くなれば、それこそ、“推し”を決める感覚で若者にも広がるんじゃないかなって。

――推し!?選挙で一票入れるのは、Z世代にとっては「推しを決める」ってことなのか!

(後編につづきます)

■参加者プロフィル(津田塾大学総合政策学部中條美和ゼミ2年生)

れいかさん(19)「国会議員のインターンを機に政治への関心が高まる。特技は食べることと寝ること」。

なつみさん(19)「毎週ゼミの課題に追われていたら、知らぬ間に議会に詳しくなった。最近ハマっているものはアイスティー」。

みづきさん(19)「ゼミで都議会を勉強中。最近は抹茶にハマっています」。

(取材・文=小西美穂)

*関連リンク東京都議会議員選期日前投票が始まる
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