×

露大統領、接種したのは「スプートニクV」

2021年7月1日 3:27

ロシアのプーチン大統領は先月30日、国民と直接対話する番組の中で、ことし4月までに自らが接種した新型コロナウイルスのワクチンについて、国産の「スプートニクV」だったことを明らかにしました。

プーチン大統領は、ことし4月までにワクチンを接種しましたが、当時、承認されていた3つの国産ワクチンのうち、どのワクチンを接種したかはこれまで明らかにせず、接種の様子も公開していませんでした。

しかし、先月30日の番組の中で、プーチン大統領は、接種したワクチンについて「スプートニクV」だったと公表。「国産ワクチンは無害で、接種したことさえ気がつかない」と安全性を強調し、国民に対し接種を呼びかけました。

ロシアでは国産ワクチンのみ承認されています。

しかし、ワクチンに対する不信感が根強く、去年12月に大規模接種が始まりましたが、接種を完了したのは国民のおよそ11%にとどまっています。

大統領自らが「スプートニクV」の接種を公表し、健康をアピールすることで接種率を上げたい狙いがあるものとみられます。