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東京都“爆発的感染拡大の可能性”試算公表

2021年7月1日 1:52
東京都“爆発的感染拡大の可能性”試算公表

東京都の今後の新型コロナウイルスの感染状況について、人出がこれ以上増えなくても、7月下旬から爆発的な感染拡大が起こる可能性があるとする、新たな試算が公表されました。

厚生労働省の専門家会議で示された、京都大学などによる新たな試算では、インドで確認されたデルタ株の影響が中程度と想定し、東京の人出が今のままとした場合でも、7月中旬には1日の感染者が1000人を超え、8月4日頃には、2000人を超えるとしています。

今後、人出が増えた場合は、7月中に1日の感染者が2000人を超えると推計されています。そして、入院が必要な患者数は、人出が今のままでも、8月中旬には、確保した病床数を上回るとしています。

国立感染症研究所・脇田隆字所長「対策をうってから感染拡大をおさえるためには、ある程度の期間が必要になってくるということも考えると、早めの対策の強化というものが必要になる」

この推計をした専門家の1人は、「ワクチンの接種率は、まだ十分ではなく、放置しておくと医療現場のひっ迫感が出る。1日の感染者が1000人の早い段階で緊急事態宣言など強い対策を講ずるべき」と述べました。