韓国政府は新型コロナウイルスのワクチン接種者を対象に、アメリカ領サイパンと相互に隔離なしでの旅行を認める制度で初めて合意したと発表しました。

これは、韓国・国土交通省が３０日に発表したもので、アメリカ領サイパンと相互に隔離なしでの旅行を認める“トラベルバブル”制度で合意し、ソウル市内で署名式を行ったということです。

対象となるのは、双方で承認されたファイザーやアストラゼネカなど４種類いずれかのワクチン接種を完了し、２週間が経過した団体旅行者です。

ワクチン接種の証明書と出発前７２時間以内のＰＣＲ検査の陰性証明書が必要ですが、現地到着当日の検査で陰性が確認されれば隔離なしで旅行が可能になるということです。準備期間などを経て７月末か８月初旬にも運用が開始される見通しです。

韓国政府の担当者は、今回の合意が「航空および観光産業の回復に役立つことを願う」と述べ、シンガポールや台湾などほかの国や地域とも合意に向け努力する方針を示しました。