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マヨネーズなど値上げへ…飲食店に追い打ち

2021年6月30日 20:30
マヨネーズなど値上げへ…飲食店に追い打ち

来月1日から、マヨネーズなどが、値上げされます。食卓だけでなく、コロナ禍で客足が減る飲食店でも、影響が広がりそうです。

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30日、お客さんが慌てて購入していたのは─。

買い物客「キユーピー」

マヨネーズです。このスーパーでは、来月1日になると仕入価格が高くなるのです。30日は、安く仕入れた価格で販売できていますが、今後、その在庫がなくなると─

スーパーイズミ本店・五味衛社長「(販売価格を)上げざるを得ないと思います。20円くらい上がる形になってしまう」

買い物客「(値上げ前に)買っておかないと、と思いますね。やっぱり」
買い物客「マヨネーズも、子どもが結構好きなので、困りますね」
来月1日から、およそ8年ぶりに、家庭用のマヨネーズが値上がりします。「キユーピー」や「味の素」では、最大およそ10%高くなります。主な原料である食用油の価格が、高騰しているためだといいます。

    ◇

さらに、仕入れ値が上がる商品はほかにも─。

スーパーイズミ本店・五味衛社長「小麦粉ですね。明日から仕入れ値が5円~10円上がります」

日本で消費されるおよそ9割を占めるのが、輸入小麦ですが、政府が製粉会社などへ売り渡す価格が今年、引き上げられたことなどから、来月1日から各社で、家庭用の小麦粉も、およそ1.5%から4%、値上げとなるのです。小麦粉を使った商品も値上げとなり、パスタや天ぷら粉などのミックス製品も、最大およそ3%高くなります。

値上げとなる小麦粉に、マヨネーズ、どちらも欠かすことができない食べ物といえば、お好み焼きです。都内にいながらにして、大阪ならではの味を楽しめるお好み焼き店では、牛スジがたっぷりはいった“スジ焼き”が一番人気です。しかし、値上げのWパンチに頭を抱えていました。

さんて寛六本木店・大貫勝治店長「1日に何百枚も焼きますので(仕入れの)値段が上がった分それだけ痛手」

コロナ禍で客足が減っている中、この店では、業務用の小麦粉やマヨネーズの仕入価格が値上がりしていて、追い打ちをかける事態となっていました。

さんて寛六本木店・大貫勝治店長「(“まん延防止”になり)やっとアルコールが多少なりとも出せる。『よしここからみんなで頑張っていこう』といった時に今度はこっち(小麦粉とマヨネーズ)が値上げ。また、もう1回踏ん張らなくてはいけないんだという」

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食卓でも欠かせない食材の値上げは、コロナ禍でおうちご飯が増える中、家計にも影響を与えそうです。