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露側「進路変えなければ砲撃」英で映像放送

2021年6月25日 2:37
露側「進路変えなければ砲撃」英で映像放送

ロシア国防省が領海侵犯を理由にイギリスの駆逐艦に警告射撃など行ったと発表する中、イギリスのBBCは当時、この駆逐艦内で撮影された映像を放送しました。

映像は23日、イギリスの駆逐艦がクリミア半島沖を航行していた際に撮影されたもので、BBCの記者がたまたま乗船していたということです。

「進路を変えなければ砲撃する」

ロシア側からの警告を受け緊張が走る船内。駆逐艦のすぐそばをロシアの戦闘機が低空で飛行する様子も映されています。

BBCはまた、船から離れた場所で射撃音が響いたなどと伝えています。

ロシア国防省は23日、この駆逐艦がクリミア半島沖を航行中に領海侵犯したため警告射撃と爆撃を行ったと発表しました。

一方、イギリス側は「駆逐艦は国際法に基づきウクライナの領海を通過した」として、通常のルートを航行しただけだと説明しています。また、ロシア側がいう射撃や爆撃は「ロシアの砲撃訓練だった」として、警告射撃を受けた事実も否定しました。

クリミア半島は、2014年以降ロシアが実効支配していますが、イギリスなど欧米諸国はこれを認めず、ウクライナの一部とみなしています。