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大阪で崖沿いの住宅倒壊“わずか15分”で

2021年6月25日 18:58
大阪で崖沿いの住宅倒壊“わずか15分”で

大阪市西成区で25日朝、崖の上に建っていた住宅2棟が相次いで崩落する事故がありました。最初の崩落は住宅が傾き始めてからわずか15分ほどで起きたということです。一体、ナニがあったのでしょうか。

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視聴者が撮影した倒壊の瞬間。ごう音とともに崩れ落ちた住宅。現場は、大阪市西成区の住宅地です。25日午前7時15分頃、近くに住む人から警察に「家の下のほうから水が出ている」と連絡があったといいます。

そして、わずか15分ほど後に住宅1棟が倒壊。その家の住人は、直前に異変を感じたといいます。

倒壊した家の住人「朝6時くらい、なんか変な音がして、それで目が覚めて。おかしいからとりあえず通帳とかだけ持って家出とこうと」

さらに倒壊した住宅の隣にも傾いた家が。午前10時半頃、現場近くで取材していると。次の瞬間。傾いていた住宅も崩れ落ちたのです。その倒壊の瞬間は、上空からも。

大阪市で立て続けに起きた住宅の倒壊。けが人はいませんでしたが、なぜこのような事態となったのでしょうか。

去年7月に撮影された今回の現場。のり面に石垣があり、その上に建っているのが今回崩れ落ちた住宅です。実は、その隣には、老人ホームが建設される予定だといいます。

施工会社によりますと、今年4月、石垣の一部に隙間があることを確認し、工事を一旦ストップ。石垣の上の住人を避難させ、今月、石垣の補修を行ったうえで、工事を再開させていたということです。この工事が、今回の倒壊に関係しているのでしょうか。

警察は、さらに隣の住宅も崩れ落ちる危険性があるとして、避難を呼びかけています。