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体操・萱「団体・個人総合・種目別で金」

2021年6月24日 16:14
体操・萱「団体・個人総合・種目別で金」

東京五輪・体操男子代表に内定している萱和磨選手(24)が24日、取材に応じました。

リオ大会は補欠で出場はかなわず、東京五輪が初出場となる萱選手は、「合宿が始まってからもう少しで2週間。演技も磨きがかかってきて、体の調子もよくなってきて、少しずつオリンピックに向けて良くなってきている」と、五輪に向け順調な様子を語りました。

◆初出場で団体メンバーの主将

初出場ながら団体メンバーの主将も務める萱選手は、「コミュニケーションを比較的取ろうと僕はしています。コロナ禍でどこかに行けるわけではないので、体育館にいる限られた空間の中で話して、当然演技に関することやオリンピックに関することを話すこともありますが、全く関係ない本当にたわいもない話をして、チームとして一つにまとまるようには心がけています」と、主将として心がけていることをあげました。

◆“レジェンド”内村航平から刺激

五輪に向けた合宿では、3大会で3つの金メダルを含む7つのメダルを獲得しているレジェンド・内村航平選手(32)から常にアドバイスをもらっているといい、「オリンピックを3回経験されていて、まず知らないことがないというくらい毎日話を聞いていて、偉人の考えを合宿で何回も何回も聞いて自分の学びにあてられるので、すごくいい環境でできている」と、充実した様子をうかがわせました。

◆東京五輪目標は「金メダル」

レジェンドから大きな刺激をもらっている萱選手は「あと1か月でやっとオリンピックが始まるので、早く出たいという気持ちもあり、もっともっと仕上げていい演技をしたいという気持ちもある。まずは団体決勝そして個人総合種目別でも金メダルを取るということが僕自身の目標でもあり、日本チーム全体の目標でもあるので、そこは狙っていきたい」と、力強く目標を語りました。

2大会連続の団体金メダルへ「鉄棒はおそらく最終種目になる。そこでメダルの色が決まるといっても過言ではないくらいすごく重要な場面だと僕は思っていて、最後の鉄棒を決めるためにといっていいほどこの5年間最終種目というのをすごく意識して練習してきた。鉄棒を最後決めきれるようにしていきたい」と、リオ五輪以降、常に最終種目を意識して練習してきたことを明かしました。

◆同学年・白井健三への思い

また、同学年の白井健三さん(24)が6月16日に引退を表明したことについて、「僕も会見で知ってすごくびっくりしていて、健三に連絡して、本当にお疲れさまというところで、同期として彼がいたからこそ、僕も頑張れた。僕らの世代が強いのも切磋琢磨できたからであり、日本の体操界を変えたのも健三ではありますし、同期としてリスペクトしていますし、お互い感謝はしています。寂しいですけど、彼の決めた道、次のセカンドキャリアで、また輝いて、僕は目の前のオリンピックに向けて頑張りたい」と、感謝と決意を語りました。