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理研“インド型”分析「距離少し見直しも」

2021年6月24日 0:55
理研“インド型”分析「距離少し見直しも」

23日夜、東京ドームの観客席にいたのは、かつらや帽子をかぶったマネキンたちです。

すると、ドーム内の照明がすべて消え、マネキンにレーザーが照射され、せきやくしゃみに見立てた、飛まつの検証が行われました。レーザー光線で可視化することで、マスク着用の有無による拡散状況を確認しました。

大規模イベントは、観客数の制限が続きます。

東京ドーム役員
「(今後)ファンの皆様がどこまで入れるか決めていくためにも、(感染)防止策をどれだけ充実させていくか。スポットライトをあてて、1つ1つ積み上げていきたい」

    ◇◇◇

そして、理化学研究所などによるスパコン「富岳」のシミュレーションで明らかになったのが、インド型変異株の最新の分析です。

インド型の感染力を従来型の2.25倍と想定し、マスクをせず15分間、大声で会話した場合、感染リスクを5分の1程度に下げるには従来型では1メートルの距離が必要な一方、インド型では1.9メートルと倍近く必要だということです。

理化学研究所チームリーダー 神戸大学教授・坪倉誠氏
「インド株になると、2mでも10%くらいの感染確率を持ってくる。従来の距離の取り方に関して、感染力が強くなると、少し見直していく必要も出てくると思います」

6月23日放送「news zero」より。