アメリカ・ニューヨークでは、ワクチン接種者だけが入れるコンサートなどが開催されています。これに対し、接種した人を優遇する動きに反対する人たちなどによる、抗議デモが行われました。

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■米　接種“優遇”に反発…新たな分断の種に
（アメリカ　感染者３３５４万１９８４人　死者６０万１８２４人　米ジョンズ・ホプキンス大　２１日午後５時）

世界最多の３３００万人以上が感染したアメリカ・ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで２０日、パンデミック以降初めて、人数制限なしのコンサートが開催されました。そのすぐ目の前では、激しい言い争いが起きていました。

入場者は、ワクチン接種を完了した人だけに制限されていました。会場の外では、ワクチンは危険だと主張する人や、接種した人を優遇する動きに反対する人たちが、抗議デモを行いました。

抗議デモ参加者「誰もワクチンの中身を知らないんだ！」
コンサートの観客「感染したいのか？コロナを楽しむがいい！」

ワクチン接種が新たな分断の種となっています。

バイデン政権がワクチン接種を加速する中、今年１月には３０万人を超えた新規感染者数も、今月１９日には８０００人台にまで減少しました。

南部ウェストバージニア州では、少なくとも１回接種した人を対象に、２０日から毎週抽選会を開催することになりました。賞金およそ１億１０００万円や、賞品としてライフル銃もあります。

野党・共和党の支持者は、接種に消極的な人が多いとされ、地元メディアは銃を賞品とすることで、銃の所持率が高いとされる共和党支持者に接種を促す効果が期待されると伝えています。

■ロシア　３０度のモスクワ…川には大勢の市民が
（ロシア　感染者５３３万４２０４人　死者１２万９８０１人　露コロナウイルス対策本部　２１日発表）

ロシアでは５３０万人以上が感染しました。

コロナ感染拡大が続くモスクワは、気温が３０度近くまであがり、モスクワ川の岸辺には多くの人が集まっていました。

モスクワの新規感染者数は、今年３月には１０４２人にまで減少したものの、１９日には９１２０人と過去最多となりました。再び、娯楽施設などが閉鎖したこともあり、川には大勢の市民が集まりました。

ロシアでは、去年１２月、ワクチン接種を始めたものの、接種を完了した人はわずか１１％ほどに留まっています。プーチン大統領は２０日、接種率が低いことが感染拡大の原因の一つとしました。

ワクチンを接種していない人は「（ワクチンは）接種してません。まだ、最終試験が行われていないので怖いです」と話していました。

■ブラジル　“コロナ軽視”ボルソナロ大統領へ各地で抗議
（ブラジル　感染者１７９２万７９２８人　死者５０万１８２５人　米ジョンズ・ホプキンス大　２１日午後５時）

世界３番目のおよそ１８００万人が感染したブラジルは、累計の死者は５０万人を超えました。リオデジャネイロのコパカバーナビーチには、犠牲者を悼み５００本のバラの花が飾られました。

ブラジルの人は「もちろんボルソナロ大統領のせいだ」と話していました。ボルソナロ大統領は、新型コロナウイルスを軽視する発言を繰り返してきた。ブラジル各地では１９日、ボルソナロ大統領への抗議活動が行われました。

ブラジルでは再び感染が拡大しており、１８日の新規感染者は
９万８０００人を超えています（ブラジル新規感染者　１８日　９万８８３２人　米ジョンズ・ホプキンス大）。

こうした中、ボルソナロ大統領は１８日も、密集した支持者らと交流しました。マスクを着けていない人と密着し、記念撮影をする場面もありました。

■韓国　感染対策を段階的に緩和へ　接種率は２９％
（韓国　感染者１５万１５０６人　死者２００４人　韓国・保健当局　２１日）

１５万人以上が感染した韓国では、これまで続けられてきた感染対策について、来月から段階的に緩和されることになりました。

ソウルを含む首都圏ではこれまで、私的な集まりは４人までに制限されていましたが、来月１日からは６人まで、１５日からは８人までの集まりが許可されることになりました。また、飲食店などの営業も、現在の午後１０時から午前０時まで延長されます。

韓国の人からは「人数が増えると、もっと多くの友達と会えるのでいいと思います」という声や「（緩和すると）感染者が増えるのではないかと心配です」といった声などが聞かれました。

韓国は人口のおよそ２９％が、１回目のワクチン接種を完了しています。保健当局は、新規感染者も減少傾向にあるとの認識を示しています。

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世界では、１億７８００万人以上が感染、３８０万人以上が死亡しています（世界　感染者１億７８４９万２０１０人　死者３８６万６２０９人　米ジョンズ・ホプキンス大　２１日午後５時）。

少なくとも１回のワクチン接種を終えた割合は、クウェートがおよそ６７％、カナダはおよそ６６％、世界全体ではおよそ２２％、日本はおよそ１８％となっています（オックスフォード大　１９日時点）。